太平山

名古屋や埼玉新生活での主婦の日々と子育てや仕事に関する事件と感動を綴る。予定・・・

新養生訓 大豆を尽くす

2010-11-10 01:38:17 | お料理
NHK『直伝 和の極意』を見ています。

江戸時代後期(300年前)に書かれた「養生訓」という健康書を少しずつ取り上げ、大豆料理とともに紹介してくれる番組です。



番組の先生役、帯津良一医学博士は、西洋医学に中国医学などを取り入れながら、
自然治癒力を高める医療を実践しているそうです。

私も本を一つ持っていますが、賛否両論あると思います。


まあとりあえず江戸時代の健康書にも、大豆にも興味があるし、見てみました!



早速最初から知らない事が!

’枝豆’が熟して乾燥されると、’大豆’になるんですね~

もしかして常識ですか?!




さて、養生とは【生命を正しく養う事】。

「養生訓」は、人間に秘められた力を心身両面から高め、養生に邁進するための教えが記されているそうです。

江戸時代の儒学者貝原益軒が、83歳の時に書いたそうです。



耐え忍んで、という養生ではなく、積極的に喜びを感じて命のエネルギーを高める養生、だそうです。

修行ではなく、楽しい健康法って事ですね。


全十二回ですが、とりあえず三回目まで。


一回目
『元気は生命の本也 飲食は生命の養也』

意味---人の体は天地から元気を受けている 元気を維持するためには、飲食の養分が必要


二回目
『先豆腐を食すれば脾胃(消化器官)調やすし』

意味---新しい土地の水や土が馴染めなくても、まず豆腐を食べていれば間違いない


三回目
『脾胃のこのむと、きらふ物をしりて、好む物を食し、きらふ物を食すべからず』

意味---体が欲するものを食べ、受け付けない物は食べない事




大豆は、遣唐使が持ってきて、最初は身分の高い人の間で広まったと思われるが、
江戸時代になって、庶民も食べるようになったらしい。



日本人は、古来より大豆を食し、日本人の生命の元を築いてきたとも言えます。(NHKより)


帯津先生によると、大豆が世界から注目される理由となる栄養素は下記の通り

【たんぱく質】
・大豆のたんぱく質は40%で、牛肉の20%より高い(だから畑の肉と言われる)
・動物性のたんぱく質と違って、動物性の脂肪がないので評価が高い
(「養生訓」では、ある程度肉を食べるのは良いと書いていある)
・大豆のたんぱく質は、体に入りアミノ酸に分解され、血中コレステロールを軽減する効果がある

【レシチン】
・抗酸化作用と記憶力の低下を防ぐ、脳の栄養素
・コレステロール改善の薬にも使われる


江戸時代後期(220年前)に書かれたレシピ本『豆腐百珍』という本から
いくつか実際に作っていましたが、どれもおいしそうでした!


いろいろ紹介されましたが、醤油とごま油で豆腐・小松菜・そうめんを炒めた「豆腐めん」
何だか今普通に食べられている感じがしませんか??

ちょっとソーメンチャンプルーに似ているような…



そして、調味料も醤油や味噌、結局大豆なんですよね。


自分の家の食卓を見ても、大豆がいろんな形になっているだけで、
大豆だらけで焦る事があります

特に豆腐と油揚げのお味噌汁と、納豆ご飯と、煮豆、冷や奴なんて並べたら…
野菜がない!なんてことに。。。


それにしても大豆をよくそんなにいろんな形にして食べる事を発見したなーと思います。

ありがたい!!



おまけ

豆腐(大豆)にかつお節をかけると良い理由

・大豆にはメチオニン(栄養ドリンクや肝臓病の治療薬に使われる必須アミノ酸)が少ないので
それを含むかつお節をかけて補う事ができる
・かつお節に含まれるビタミンDが、豆腐(大豆)に含まれるカルシウムの吸収を助ける

=肝機能の回復を助ける

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