優しさの連鎖

　しん（親）友・チット　が、花束を　

持って

かえってきました

 

 

「どしたの、これ」

 

 

「　数年前に、仕事で　ご一緒した人から　いただいた～。」

 

 

 

　・・・その方は、今度

ぎょうたい（業態）

を　

かえるため、

少し・はなれた　ところに　

行くので、

 

別れの　あいさつに　見え、

 

 

　そのさい・・、うちのチットに

　

かんしゃ（感謝）の　言葉

を

くれたそうです

 

 

　「仕事を　立ち上げたころ、〇〇さん（※チットの名前）

には、

会うたび、気にかけてもらって、

すごく　有難かった。

 

 

大人になってから、

ああいう親切を　感じたことはなく・・

 

 

〇〇さんの優しさは、何年たっても　忘れられません。」

 

 

 

と

 

 

 

　・・・しかし　それを　きいた、うちのチット

は、

固まって

しまったそうです。

 

 

　ここ　しばらく・・　自分のことで　

あたま

が　

いっぱいだった

チットは、

 

 

他人に　

しんせつ（親切）に　する

ことなど、

 

すっかり　忘れていたらしい。。

 

 

　＜そういえば・・　毎晩のように、夜中まで

なにやら　

考え事を　している

ようすでした＞

 

 

　「今の私が、親切心を　褒められるなんて・・

恥ずかしいわ・・

 

反省してしまう。

 

 

普通そうな　かお(顔)をしていても・・

 

誰だって、

人は　皆、それぞれ　大変だったりするんだよね

 

 

言葉や　

態度には、

本当に

気をつけないと　いけないね・・

 

 

　・・・私とかは、人に親切にして　なんぼの人間

だよ

 

心を　入れ替えて　暮らさないとね」

 

 

 

 

そう言った　

よく（翌）日、　

 

 

　チットは、「とりあえず、隣の席の　新人さんに、

親切にする」

 

と、

 

はりきって　出かけて　行きました

 

 

　・・・やさしい・気持ちは、

人から　

もらった

やさしい・気持ち　から、

れんさ（連鎖）する・・

 

 

 

 

そんなことを　

おしえてくれた、

６月の　ブーケでした