クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

進々堂・京大北門前店(京都レトロ喫茶・6)

2018-04-03 | 旅行記

 

「京都レトロ喫茶めぐり」の さいごは、

上級者向け、

アカデミック・カフェ

ご紹介です。

 しんしんどう(進々堂)・京大北門前店

です

 

 日本で2番目に古い・「帝国大学」の 先生や学生が、

朝食をとったり

昼食をとったり

休けい(憩)をとったり

するために、

昭和5年から、ありつづけた このお店・・。


「進々堂」という名前の パンカフェは、実は、京都各所に

何けん(軒)か

あるのですが、

そちらとは、同じ母体ながら

戦後に

枝分かれして、

 京大北門前店だけが、昔のまま、何もかえずに

えいぎょう(営業)

しつづけて

いるのだそうです


 なお、このお店は「店内撮影禁止」のため、

クリンたちが 食べた、

「カレーのパンセット」などの

シャシンは

一切、

ありません


 大きなショーケースの中に、おごそかに ちんれつ(陳列)される

手作りのパンや、

どっしりとした、木の長テーブル、

木の長いす(椅子)・・

木目込みの床など、

 どこをとっても、絵になる空間で、それこそ、げいじゅつ(芸術)的な

おもむきさえ

ありました


だから、ちょっと

ざんねん なのですが・・

 かん(観)光客が、ブログのために、シャシンとったりしていい

ような、

そういう・店では

ないのです


 お客さんたちは、見るからに「京都大学関係者

か、

通いなれた人々で、


BGMのない

しずか~な・店内で、

 私語もひかえつつ、自分の時間を すごしていました


 たまに、ノートパソコンのキーボードを たたく音や、

奥の席で「商談」をする

ヒソヒソ声が

きこえてきますが、

 きほん、音といえば、オープンキッチンから

もれる、

美味しそうな音

と、

古いレジスターの、「チーン

っていう音

くらいなもので、

 とっても、ひっそりしています・・


 とうせい(統制)のとれた、せいじゃく(静寂)と、

自然光に まかせた

うす暗い・店内、


内せい(省)的な

ふかい、おちつき・・


そういうのが、体けん(験)できます


 こちら、パンが 有名なのですが、戦前、「自由の学園・京大」

において、

きょうべん(教鞭)を

とっていた、

けいざい(経済)学者の、

かわかみはじめ(河上肇)

が、

 げんろん・だんあつ(言論弾圧)で、ごく(獄)中に いたさい、


「一度口にしたしと思ひし進々堂のパン・・」

と、

日記に したためた

という、

れきし(歴史)好きには

(おおっ)と思う、

エピソードが あります


・・・・・


つまり、

 家でも、しずかに 食べなきゃいけないような、

おもみのある

パンだということです。。


しんしんどうのホームページ()には、

そのほか、

 内村かんぞう(鑑三)や、大杉栄、

 しんじゅく(新宿)・中村屋、など、そうそうたる名前が

出てきますので、

れきし(歴史)好きな人に

おすすめしたい

お店です


・・・


それにしても、

京都のレトロきっさ(喫茶)

って、

すごい・おくぶかいな~・・ 







(京都レトロ喫茶、第一弾、完)




 

 

コメント (2)
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