ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

アニアリ

2011-01-26 | 暮 Life


アニアリ

昔は”赤”なんて手に取る事もなかったが

かなり前から気が付けば、
名刺入れも、手帖も、携帯も赤。

”赤はラッキーカラーなんだ”という言葉に
じわじわ洗脳されたか(笑)


日経の月一度入る小冊子に
数ページに渡って特集されていた「アニアリ」の赤い鞄。

見た瞬間に一目惚れ。

元々が男性向けというのもあり、
雑誌に紹介されるのも男性誌が多いからか全く知らなかった。

イタリア辺りのブランドかと思い込んでいたが
これが日本のブランドだと知った時に正直驚いた。

色の設定が赤やグリーンなどカラフルで、

男性向けといいながら
女性が持っても違和感のないソフトさもある。

何がなんでも実際の”アニアリ”が見てみたいが
単独での店舗はなくセレクトショップでの扱い。

東京で一番揃う所だと
渋谷の路地裏にひっそり佇むショップにしかない。

もうー我慢できない、でも見るだけ見るだけと出かけた。
(絶対それだけではすまないのだが・・)

特集されていたホース皮の鞄は、あの広告が出た後すぐに
完売してしまったという。

入荷予定は?と聞くとアニアリのブランドコンセプトとして
定番は作らず、毎年違う形をラインナップしていくという。

少し形違いのものがあったので持ってみる。
持ったらだめよね。だめなのよ。

想像通り、赤もグリーンも紺も革の色が落ち着いたトーン。
使い込めば使い込む程味が出そうだ。

以前から欲しいと思っていた鞄。
営業になってから買った黒い鞄だけでは痛みが激しい。

しっかりとした造りと良い革の香り。
落ち着いたクロコ型押しの赤の鞄がささやいている。

「ねえアタシを連れて帰って

止めて。止めて。

「ほら、アタシ達こんなにしっくりしてるじゃない

あらホントだ。お似合いね。
これは一緒にペンシルハウスに帰らないとね。

なんて本当の所は私の次に入ってきた女性が最初は別の鞄を見ていたが
すぐにずっと私の見ていた赤い鞄から目を離さず

もう少しでも手を放したら最後、
この子はあの女性の元に行ってしまうとジェラったから。

女の小さな戦いに負けたくなかっただけ。
欲しいものは手放しちゃだめだ。

なんてまた都合が良く言い訳してるだけか(笑)