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地方で高レベルの就活講座

2007年02月01日 19時37分33秒 | キャリアのお話

就職活動のための講座です。

どういう風に就職活動をすればいいのか、
何を準備しておけばいいのか、
自己アピールって、何をどうアピールすればいいのか、
面接対策って・・・
というような学生さんたちのために、ガイドをする勉強会です。

就職活動は、学生さんたちにとって、
はじめて、自分を社会に自分を適応させる場になる
・・・わけでもないと思うんだけどね。。。

アルバイトをしたり、学校の友達以外のオトナと草野球をしてたり
それなりに、社会と関わりを持ってきていると思うんだけど、
いままでの学生生活から卒業して、社会人のレギュラーとして
「どっぷり」はまりに(笑)行く、入り口のような感じでしょうか(^^)。

いままでは、「練習」だったけど、
こんどは、「本番」といった感じなのかもしれません。

一生に一度しかない、「新卒」としての就職活動に
毎年、3年生の学生さんたちは、とても真剣です。



薄紅は、いままでも大学で、就職の相談を受けたり、
キャリアデザインの授業をしたり、(他の授業もするけどね)
就職ガイダンスなんてのも、したりしてきました。

今回、知人が、
「就職の為の講座や、説明会が都会でしかないから学生が都会に行ってしまう。
地元にもいい企業があるし、地元で就職したい学生もいるはず。
そのためには、都会で開催しているのと同じ高水準な就職のための講座を
地元で開きたい」

と、崇高な志をかかげて、その思いに地元企業が賛同し、
会場の提供と、広報の協力を得て
地方での就活勉強会を開催することになりました。
それで、薄紅にも、できれば協力してほしいとのこと。

たしかに、西日本では、大きな説明会や、就職のための講座は
大阪で開催されることが、多いです。
それでも東京での規模や数には勝てないですが・・・。

県庁所在地であっても、地方都市での開催というのは、たしかに少ない。
しかも、政令指定都市でもない市などでは、数は激減します。



なるほど。いい考えです。


で・・・・・ボランティア?!?!?!?!


学生には、レベルの高い講座を無料で提供したい。

・・・・・・志が崇高です・・・・・・。



薄紅は、本来、タダで知識を授けてもらおうなんて、邪道だと思っています。
本代にしろ、授業料にしろ、自分でお金を払うことで、真剣に得ようとするし、
教える方は、1円でもお金をもらったら、プロですから、
金額の多少に関係なく、お金を支払った相手に対して、真剣になる。

基本的に、世の中のボランティア活動に対しても、
無料奉仕というのは、あまり賛成できないと思えることがあります。

本当に困っている人や、助けを必要としている方には、
もちろん、援助の手を進んで差し伸べるべきだと思いますよ。

でも、自分を高めようと勉強することについてまで
無料というのは、どうなんでしょうねぇ・・・・。



最近は、シルバー世代もお元気ですし、また団塊の世代がリタイアする時代になり、
まだまだ元気な彼らが、世の中に役立ちたいなどの気持ちで、
NPOなどで、惜しげもなく知識などを提供されたりしています。

彼等は、もう退職金をもらって、もうすぐ年金生活になるでしょうし、
生活のために働くわけでもないので、お金は必要ない、とおっしゃいます。

でもそれは、必ずしも本当の意味で後輩を育てることになっていないところがあり、
逆に、無料や安価という謳い文句で、適正な市場価格を破壊し、
結果的に、生活をかけて仕事をしている後輩たちの活動の場を
取り上げてしまっている、という現象をも目にすることがあります。

キャリアカウンセラーの世界でも、しかり。

ある大学に行くと、学生が模擬面接のチェックシートを持ってきました。
見せてもらうと、年配の方の達筆だけど、震えている筆跡で、
コメントが書いてあります。
「この面接官役の方、何歳くらいの方だった?」と尋ねると、
「んんんん~~、おじいさんだった」
「なるほど。会社では60歳定年の会社が多いんだけど、その方は、
60歳以下?以上?」
「あきらかに以上だと思う」
「経営者や最終面接の役員面接には、そういう年代の方もおられるから、
参考にしましょうね。でもその前に、もっと若い一緒に働く年代の一次面接、二次面接を突破しないとね。」

大学のキャリアセンターも、コスト面だけで、NPO系などの安価な講座を
取り入れるところもあります。

たしかに、年配の方の経験というものは、大きな財産です。
経験の話や、技術継承など、若者に伝えていただきたい
ところが多いように感じます。

でも、実際に学生が入っていく会社には、もういない年代。
学生の祖父世代の方の評価が、現在の例えば、
30代の人事担当者や面接官の評価と一致するものかどうかは、
どうも疑問なところです・・・。

かといって、若い面接官ばかりとは限りません。
様々な年代、いろいろな価値観と出会うことが大切だと思います。


統計によりますと、日本には230万ほどの事業所があります。
会社の価値観だけで、その数。
また、一緒に働きたいかどうかを見ることが多い担当者レベルで行なう一次面接と、
最終面接などで経営者が見る視点とは、違いがあったりします。
立場の違いでも、年齢の違いでも、また人によっても
価値観や視点は異なるものです。

一次面接、二次面接・・・多いところでは七次面接以上まであるところもあるので、
単純に計算しても、230万×面接の回数×面接官の数 の価値観が存在するんです。
面接対策講座でのフィードバックが、全ての価値観を網羅しているわけではないので、
その点を学生さんたちには、認識しておいてほしいところです。







さて、話が逸れてしまいましたが、
今回の、就活講座の企画発案者は、30代。
学生の地元定着を考えようと、なぜか真剣。。。

それこそ、都会でこの規模のこのレベルの講座をしたら、
少なくとも、数十万円以上の価格にはなる。
(結果的に、賛同したスタッフが十数名集まったので、
人件費だけでもそれ以上かかるかも)

なぜ、これをボランティアで・・・・?

しかも、スタッフは、日当はおろか、交通費すら一銭も出ない・・・。

キャリアカウンセラー自身のレベル向上のためにも、
モチベーションUPのためにも、
健全な組織運営や、いろんな意味で企画の安全な開催のためにも、
それなりの対価は支払うべきだという思いを、常日頃から持っている薄紅です。

でも、今回、一度ボランティアを経験してみたら、何かが理解できるかもしれない・・・
なんて思って、参加してみました。


学生は、国公立大やいわゆる関関同立を中心に、数十名参加。
地方の国立大からのUターン希望の学生も数名参加しています。

全員で講座を聞いて、後半、スタッフが学生数名に一人ずつついて、
みんな熱心に自己PRの文章を作成したり、エントリーシートや履歴書作成、
個人相談などをして終わりました。
2週目は、面接対策講座。
前週に作った自己PRを基に、自宅でもっと練ってきていました。
色んなタイプの面接官に模擬面接をしてもらって、コメントをもらいます。

集まった面接官役のスタッフが16名。
スタッフは、キャリアカウンセラーの有資格者と、
現役企業の人事部門の方、就職支援事業の関係者など、なかなかの面子で、
年代も、20歳代から60歳代まで様々です。

学生たちの満足度も高く、第2弾を今月開催予定ですが
口コミの効果か、1月開催の第1弾の倍以上の予約が入っているそう。。。
(倍以上って、じゃ次回から、スタッフも倍以上必要になるんじゃ・・・?)


実際、準備から片づけまで、ボランティアやってみて・・・。

ん、正直なところ、

すがすがしかった!!

とっても、いい気持ちで、帰ってこれました。


気持ちと理屈は、べっこなのよねぇ~~(^_^;)。
そりゃ、いいことを奉仕でしてるんだから、ボランティアっていい気持ちがするんだな。



その気持ちだけに頼って、ボランティアで事業が成り立つなら、
「企業」や「プロ」なんて、この世に存在しないですよね。

企業は、ビジネスや事業のプロフェッショナル。
人財は、役割のプロフェッショナル。

「プロ」には、「プロ」のプライドと真剣味があります。



大阪から参加していたスタッフなどは、往復2時間以上、
交通費に3000円ほどかけ、休日一日を費やしています。
何名かは、来週は用事があるので参加できません。とのこと。
無料奉仕のボランティアだもの、だれも強制はできません。。。。
優良なスタッフを必要数確保するために、主催した彼はまた奔走するようです。。。














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