![]() | 100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1)) |
佐野 洋子 | |
講談社 |
作者の佐野洋子さん、亡くなったのですねぇ。
この絵本のねこは、
100万回生きて、100万回死んで、100万回飼い主が泣いて悲しんで
100万回生き返って、
でも、
ねこは、悲しくもなかった。
死ぬのなんて、平気。
もう100万回も死んだんだから。
死ぬことなんてこわくもなかった。
最後にねこは、のらねことして、生き返る。
はじめて自分のねこになる。
そして、白い猫と出会って、白い猫を好きになって、
子猫を授かる。
自分よりも、白い猫と子猫たちを愛するようになって、
永遠に白い猫のそばにいたいと思う。
でも、白い猫はある日、死んでしまう。
ねこは、100万回生きても死んでも一回も泣かなかったのに、
初めて悲しくて悲しくて、100万回泣く。
そして、ねこは死んでしまう。
これはねぇ~~~、
人によって、ちがう解釈で、感動する。
読む人によって、違う感動がある本って、名作だと思う。
幼稚園の先生をしていたとき、この絵本を読むと必ず泣いていた私。
子どもたちは、し~~~~~んと聴いていた。
「ねこ、しんだの?」
そう聴かれて、涙目でうなづいたなぁ~・・・。