心理学オヤジの、アサでもヒルでもヨルダン日誌 (ヒマラヤ日誌、改め)

開発途上国で生きる人々や被災した人々に真に役立つ支援と愉快なエコライフに渾身投入と息抜きとを繰り返す独立開業心理士のメモ

しっかりせい!ネパール政治。

2011-01-05 14:14:50 | ネパールの政治治安状況
トリデビ向かいの「日本語の本○○冊」古書店のサウジ53才と、お昼の暖かな陽射しを背に受けながら、なんとなく、話しになった。
10数年になる顔見知り。

「もう年だから、朝8時に店を開けるのはやめて、11時にしたよ。寒くなったね。」
今は、絶版になっているネパールラフティング本の探索を引き受けてくれているので、前を通ると声を掛けている。
目が合うとナマステを恭しくするので、こちらもつられてそうしてしまう。
今回はそうしたうわべの付き合いとは違う話になっていった!

ネパールの政治やカトマンズの生活にはほとほと愛想が尽きているよう。
「もう誰も彼も自分のことだけ、お金お金、誰も守ってくれない。親族間の支援も薄らいできた。正義を通す警察官は地方へ飛ばされてしまう。足の引っ張り合いばかり。」
「タンコットの坂でクルマで落ちて血だらけの人を助けたことがある。病院へ連れて行くのにトラックを止めると2千ルピーだと言う!そしてノルビック(金持ち層の病院)へ行ったら・・・保険がないからね。」
日本からの旅行者の変化には、
「日本からの旅行者は1990年代に較べると減ったね、今来るのはキリスト系の布教ばっかり。来るから一応話は聞くけどね。この本、持ってく?俺はヒンズーじゃないよ、ただ神はいると信じてる。宗教によって名前が違うだけじゃないかな、でもムスリムは他を否定するね。アメリカはああいうのに手を出すから失敗するんだよ。ベトナムでも負けたしね。」
国際的な支援について辛らつ。
「日本の支援は病院づくりなど1980年代までは役に立ったけど、それ以降は・・・汚職はわかっているんだろうね。」
「今は中国がすごいよ、中国製品ばかり。インドは前から支配しているし。」
USにいる子どもの写真を見せながら、
「3ヶ月前にNYに行ってきた。息子が大学を卒業したから。娘はロスにいる、もう少しで卒業。ハリウッドはすごいね、広くて。仕送りが年に7ラーク(80万円くらい)は掛かる。息子はドラッグストア、娘はベビーシッターで、稼いでいるけどね。卒業したら、自由に働いてほしいと言ってある。もう一人息子がいるから、後1年半は稼がないとね。この子もVISAが取れそうなんだよ。」
そして「ネパールには戻って欲しくない。」ときっぱり。

この国は、彼だけじゃなくて、アキラメを語る人が特に今回多い。

ネパールの政治家!政治を志す青年たち! しっかりせイよっ!


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