アジアの大衆行動;タイは収束に向かうけど、ネパールのゼネストは未だ・・・
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<タイ>首相の政治的解決策にタクシン派が受け入れ表明 5月4日22時53分配信 毎日新聞
【バンコク西尾英之】タイの首都バンコク都心部を占拠しているタクシン元首相派組織「反独裁民主戦線」(UDD)は4日、アピシット首相が前日提案した「11月14日総選挙実施」などの政治的解決策を受け入れると表明した。政府とUDDが話し合い解決で一致したことで、再度の流血が懸念された軍による強制排除は回避される見通しとなった。
UDDのウィーラ議長は首相提案の受け入れについて「これ以上衝突による犠牲者を出さないため」と説明した。しかし、都心部繁華街の占拠の解除については言及せず、別の幹部は「首相が下院解散日程などを確定するまで占拠を続ける」と語った。
総選挙があれば、タクシン派は地盤であるタイの北部や東北部を中心に農民や労働者層から強い支持を集めるとみられ、有利との見方が根強い。タクシン派政権の復活を狙うUDDは、首相に選挙実施を約束させたこと自体が大きな成果となった。しかしUDDが都心部占拠という強硬手段で政治的成果をもぎ取ったことに、反タクシン派が反発を深めるのは確実だ。総選挙でどちらの勢力が政権を握っても、対立が根本的に解消される見通しは立たない。
首相が3日提案した政治的解決策は、国民和解策として(1)王室を政治に巻き込まない(2)社会、経済の不公平を福祉システムで是正(3)対立をあおる報道を規制(4)治安部隊とUDDの一連の衝突を調査する独立委員会の設置(5)近年の政治を巡る不公正の是正--を提示。首相はすべての国民が和解策を受け入れれば、11月14日に総選挙を行うと述べた。
これに対しUDDは、首相が下院解散日程を決めるのが先で、その後に和解案の協議に応じるとした。しかし情報筋によると、実際には双方は水面下で解散や総選挙日程について合意しているという。占拠参加者や地方のUDD関係者の間には提案受け入れに反対する声もあり、占拠継続は参加者の「怒り」を冷ますための一時的なものとの見方もある。
連立与党各党や経済界も4日、首相提案を受け入れる意向を示した。08年にバンコク国際空港占拠事件を起こし、下院解散反対やUDDへの強硬対応を求める反タクシン派「民主市民連合」(PAD)は賛否を表明していない。
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ネパール毛派「赤シャツ隊」首相退陣求め行動激化 5月3日23時18分配信 読売新聞
【ニューデリー=新居益】ネパールの旧反政府武装勢力、共産党毛沢東主義派が、マダブ・ネパール首相の退陣を求めて、首都カトマンズの街頭を占拠するなどの抗議行動を激化させている。メンバーは毛派のシンボルである赤い旗を掲げ、赤シャツを着込んでは「首相退陣まで、全国で無期限抗議行動を展開する」と宣言。市民生活の混乱が拡大している。
抗議行動は1日から3日連続で行われているもので、毛派は地方から活動家や支持者数万人を動員。3日は、「赤シャツ隊」が制憲議会近くの主要交差点などカトマンズ市内の十数か所を占拠して気勢を上げた。
毛派は2008年の制憲議会選で第1党となったが、同派のプラチャンダ議長を首班とする政権は昨年5月に崩壊。現在は、「反毛派」の連立政権との間で、5月28日に制定期限を迎える憲法の草案内容などをめぐって激しく対立している。
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<タイ>首相の政治的解決策にタクシン派が受け入れ表明 5月4日22時53分配信 毎日新聞
【バンコク西尾英之】タイの首都バンコク都心部を占拠しているタクシン元首相派組織「反独裁民主戦線」(UDD)は4日、アピシット首相が前日提案した「11月14日総選挙実施」などの政治的解決策を受け入れると表明した。政府とUDDが話し合い解決で一致したことで、再度の流血が懸念された軍による強制排除は回避される見通しとなった。
UDDのウィーラ議長は首相提案の受け入れについて「これ以上衝突による犠牲者を出さないため」と説明した。しかし、都心部繁華街の占拠の解除については言及せず、別の幹部は「首相が下院解散日程などを確定するまで占拠を続ける」と語った。
総選挙があれば、タクシン派は地盤であるタイの北部や東北部を中心に農民や労働者層から強い支持を集めるとみられ、有利との見方が根強い。タクシン派政権の復活を狙うUDDは、首相に選挙実施を約束させたこと自体が大きな成果となった。しかしUDDが都心部占拠という強硬手段で政治的成果をもぎ取ったことに、反タクシン派が反発を深めるのは確実だ。総選挙でどちらの勢力が政権を握っても、対立が根本的に解消される見通しは立たない。
首相が3日提案した政治的解決策は、国民和解策として(1)王室を政治に巻き込まない(2)社会、経済の不公平を福祉システムで是正(3)対立をあおる報道を規制(4)治安部隊とUDDの一連の衝突を調査する独立委員会の設置(5)近年の政治を巡る不公正の是正--を提示。首相はすべての国民が和解策を受け入れれば、11月14日に総選挙を行うと述べた。
これに対しUDDは、首相が下院解散日程を決めるのが先で、その後に和解案の協議に応じるとした。しかし情報筋によると、実際には双方は水面下で解散や総選挙日程について合意しているという。占拠参加者や地方のUDD関係者の間には提案受け入れに反対する声もあり、占拠継続は参加者の「怒り」を冷ますための一時的なものとの見方もある。
連立与党各党や経済界も4日、首相提案を受け入れる意向を示した。08年にバンコク国際空港占拠事件を起こし、下院解散反対やUDDへの強硬対応を求める反タクシン派「民主市民連合」(PAD)は賛否を表明していない。
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ネパール毛派「赤シャツ隊」首相退陣求め行動激化 5月3日23時18分配信 読売新聞
【ニューデリー=新居益】ネパールの旧反政府武装勢力、共産党毛沢東主義派が、マダブ・ネパール首相の退陣を求めて、首都カトマンズの街頭を占拠するなどの抗議行動を激化させている。メンバーは毛派のシンボルである赤い旗を掲げ、赤シャツを着込んでは「首相退陣まで、全国で無期限抗議行動を展開する」と宣言。市民生活の混乱が拡大している。
抗議行動は1日から3日連続で行われているもので、毛派は地方から活動家や支持者数万人を動員。3日は、「赤シャツ隊」が制憲議会近くの主要交差点などカトマンズ市内の十数か所を占拠して気勢を上げた。
毛派は2008年の制憲議会選で第1党となったが、同派のプラチャンダ議長を首班とする政権は昨年5月に崩壊。現在は、「反毛派」の連立政権との間で、5月28日に制定期限を迎える憲法の草案内容などをめぐって激しく対立している。
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