matta

街の散歩…ひとりあるき

18漁翁 栁宗元(773〜819)……詩仙堂・詩仙の間

2024年06月18日 | 詩・小説
Panasonic 150mm f5.6

18漁翁 栁宗元(773〜819)
漁翁夜傍西巌宿  漁翁 夜 西巌に傍(そう)て宿り
晩汲清湘然楚竹  暁に清湘を汲んで楚竹を然(もや)す
煙消日出不見人  煙消え 日出でて 人を見ず
欸乃一声山水緑  欸乃(あいだい)一声 山水緑なり

清湘:清い湘江の流れ、楚竹:楚の地方にはえる篠(しの)、然:燃に同じ、欸乃:舟唄
栁宗元■散文では韓愈とともに古文体を確立し、詩においては自然人として王維、孟活然、
王韋栁とともに「王孟韋栁」と称される。

漁夫の翁が西の岩のもとに一夜をあかした
明け方に湘江の清水を汲み、篠竹を燃やす
朝もやが消えて日の出るころ、もう漁夫の姿なし
船を漕ぐかけ声が一声、山も水も緑色だ
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 17拘幽操 韓愈(768〜824)……... | トップ | 19玄都観 劉禹錫(りゅうしゃ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

詩・小説」カテゴリの最新記事