LeicaM8.2/ summilux75mm
エゴノキの枝先に、
妙な、
実のようなもの。
でもエゴノキの実は、
こんなじゃない。
もっと優雅に、
ひとつひとつ、
長い柄の先に、
吊りさがっている。
虫コブだ。
「エゴノネコアシ」。
猫の足のようだとか。
芽をアブラムシが吸汁して、
芽の成長プログラムを、
狂わせてしまうのだ、と。
虫コブのなかには、
アブラムシ…。
LeicaM8.2/ summilux75mm
バラの葉っぱの茂み、
まんまるい実のような。
でも実にしては、
柄でつり下がっていない。
葉っぱの裏に、
いっぱいくっついている。
ハナイカダより、
もっとおおきな球体。
球体の表面に、
まばらに小さなトゲ。
虫こぶ、
なのだそうだ。
バラハタマフシ。
薔薇葉玉附子(五倍子)。
バラハタマバチが、
卵を産みつけたことで、
葉っぱの、
成長プログラムが狂って、
変形したのだ、と。
それにしても、
葉っぱがこんな、
球体になるとは…。
LeicaM8.2/ summilux75mm
ビョウヤナギ、
オトギリソウ科。
和名:未央柳あるいは美容柳。
花が美しく、
葉が細いことで、
ヤナギにたとえたとのこと。
なにより髭が目だつ。
黄色い花弁の受け皿に、
あふれんばかり、
細くて長い、
雄しべがいっぱい。
その群の中心に、
子房をもつ、
いっそう背伸びをした、
一本の花柱が立つ。
頂端は五裂して。