後ぞひは
ねづミが出ても
びっくりし
(先妻の影におびえ)
後添いは
鼠が出ても
びっくりし
蚊をやいた
あとはそのばの
できごゞろ
(紙燭で)
蚊をやいた
後はその場の
出来心
地白から
そろそろよめを
はぎはじめ
(亭主の)自白から
そろそろ嫁(の持参品)を
剥ぎはじめ
衣類まで
まめでゐるかと
はゝの文
衣類まで
まめ(健康)でいるかと
母の文
かし本屋
なにを見せたか
どうづかれ
貸本屋
(客に)何を見せたかと
(妻に)胴突かれ
かし本や
おとしははなしも
してかへり
貸本屋
落とし噺も
して帰り