matta

街の散歩…ひとりあるき

ごめんなさい、だらしない格好で…

2012年06月30日 | 自然
LeicaM8.2/ apo-summicron 75mm

…王子さまは大きな蕾がふくらんでいくのを注意深く見ていた。
何か奇跡のようなものが中から現れるのでは、という気がする。
でも花は緑の部屋の殻に閉じこもったまま、身支度を続けていた。
慎重に色を選び、考え抜いて服を着て、花びらを一枚一枚整えている。
ケシみたいにしわくちゃで出ていきたくはない。
自分の美しさが最高に光り輝くのでなければ顔を出したくない。
そう、彼女はなかなか見栄っぱりだったのだ。
そんなわけで不思議な身支度は何日も続いた。
ところがある朝、ちょうど太陽が昇るころ、花はとうとう顔を見せた。
 念入りに支度を調えてから、花はあくびをしながらいった。
「ああ、まだ眠いわ…ごめんなさい、だらしない格好で…」
                 『星の王子さま』倉橋由美子訳
 倉橋由美子さんは2005年、この翻訳を最後に急逝、享年70歳か…。
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ぼけの実

2012年06月29日 | 自然
LeicaM8.2/ apo-summicron 75mm

これはなんの実?

ボケの実です。
冬から春先、
葉にさきがけて、
オレンジ色の花を咲かせていた。
ぼけ、木瓜、木のウリか…
石ころのようにごつごつ。

関係ないのだろうが…
惚け、呆け、暈け、
…ぼけなす!
色つやの褪せたナス!

ボケというとどうも、
こちらを連想してしまう。
花はくっきりオレンジ色、
実もカリンに似て、
かっちりと固いのに、
ボケとは不名誉な連想だ。

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オカトラノオ…2

2012年06月28日 | 自然
LeicaM8.2/ apo-summicron 75mm

茎の延長のような、
穂状のようなシッポに、
もとのほうから、
可憐な花が開きはじめる。

このカーブは、
たしかにシッポのよう。
なぜ、
途中でダウンし、
先っぽがまた、
ピンとはね上がるのか?
何の意図があるのか?

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オカトラノオ

2012年06月27日 | 自然
LeicaM8.2/ apo-summicron 75mm

枝分かれせずに、
茎がまっすぐにのび、
小さくまっ白な、
五枚の花びらをいっぱいつけた、
オカトラノオ。
トラのしっぽに似てるんだって。

わたしにはミーアキャットだ。
背筋のばして群のみんな一律、
うしろ足とシッポで背伸びする。
日なたぼっこだという。
警戒・監視にしてはたしかにみんな、
おなじ方向に眼をむけてる。

くびをのばして遠望、
ひと待ち顔にも見えるけど…。

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装飾ばな

2012年06月26日 | 自然
LeicaM8.2/ apo-summicron 75mm

アジサイ。
いろんな色に咲くけど、
花のすべてが装飾花。
実際は萼ばかりで花がない。
花がなければ実もならない。

やっぱり…芸者ばな。
文明、社会がつくった芸者ばな。
紅いかつらに、青いかつら、赤青まじったかつら。
顔のすべてがかつらなのさ。

虫や男が寄ってきても…
実がならぬ。

ばかだねオマエさん。
すべてア・ソ・ビ、おたのしみ。
…お・か・ねョ。
そんなことアタリマエさ。
でも…ときに、
実にならぬことわすれ、
ホンキになってしまう、
…こともあるけどさ。

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