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街の散歩…ひとりあるき

26宿東林寺 霊徹(746〜816)……詩仙堂・詩仙の間

2024年06月26日 | 詩・小説
Leica M8.2/ summicron 35mm ƒ/2.0 first 東大寺・多聞天

26宿東林寺 霊徹(746〜816)
天寒猛虎嘯巖穴  天寒くして 猛虎 巖穴に嘯(うそ)ぶき
林下無人空有月  林下 人無くして空に月有り
千年像教今不聞  千年の像教 今聞かず
焚香独為鬼神説  香を焚いて独り鬼神の為に説く

像教:仏教の異称
霊徹■童子の頃から仏門には入り、その詩は警句的なものが多いという

天寒く 猛虎は岩の洞で吠え
林のなかは人気もなく 空に一片の月のみ
千年の像教 今きかず
香をたいて鬼神のために説くのみ
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