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街の散歩…ひとりあるき

04額劉公幹體 鮑昭(ほうしょう415?〜470) ……詩仙堂・詩仙の間

2024年06月04日 | 詩・小説
Leica M8.2/ Summarit 50mm ƒ/1.5 ツクシイバラ

04額劉公幹體 鮑昭(ほうしょう415?〜470)
胡風吹朔雪  胡風 朔雪を吹き
千里度龍山  千里 龍山を度る
集君瑤臺上  君が瑤臺の上に集ひ
飛舞両楹前  両楹(りょうえい)の前に飛舞す
茲辰自爲美  茲(こ)の辰(とき)に自ら美を為す
當避艶陽天  当(まさ)に艶陽の天を避くべし
髭陽桃李節  艶陽 桃李の節は
皓潔不成妍  皓潔(こうけつ)も妍(けん)を成さず

胡風:北風、朔雪:北方の雪、君:天子、瑤:玉のように美しい、両楹:二本の柱、
茲辰:この朝、艶陽:晩春、皓潔:白く清い、妍:美しい
鮑昭(ほうしょう)■戦国時代の宋の人。

北風が北方の雪を吹いて
千里も離れた竜山に及ぶ
その雪が天子の美しい台に集まり
門前の二本の柱の前に飛び交う
この朝は自ずと美しく
うららかな陽光を避けるべきで
うららかな桃李の季節には
白く清い雪も美しく見えないのだから
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