Leica M8.2/ Summarit 50mm ƒ/1.5 ツクシイバラ
04額劉公幹體 鮑昭(ほうしょう415?〜470)
胡風吹朔雪 胡風 朔雪を吹き
千里度龍山 千里 龍山を度る
集君瑤臺上 君が瑤臺の上に集ひ
飛舞両楹前 両楹(りょうえい)の前に飛舞す
茲辰自爲美 茲(こ)の辰(とき)に自ら美を為す
當避艶陽天 当(まさ)に艶陽の天を避くべし
髭陽桃李節 艶陽 桃李の節は
皓潔不成妍 皓潔(こうけつ)も妍(けん)を成さず
皓潔不成妍 皓潔(こうけつ)も妍(けん)を成さず
胡風:北風、朔雪:北方の雪、君:天子、瑤:玉のように美しい、両楹:二本の柱、
茲辰:この朝、艶陽:晩春、皓潔:白く清い、妍:美しい
鮑昭(ほうしょう)■戦国時代の宋の人。
北風が北方の雪を吹いて
千里も離れた竜山に及ぶ
その雪が天子の美しい台に集まり
門前の二本の柱の前に飛び交う
この朝は自ずと美しく
うららかな陽光を避けるべきで
うららかな桃李の季節には
白く清い雪も美しく見えないのだから