猿田彦大神█
天孫の邇邇藝命(ににぎのみこと)が
天照大神の神勅を受け
葦原の中つ国を治めるため
高天原から日向国の高千穂に天下った。
そのとき道案内に立ったのが猿田彦大神。
高天原から葦原中の国を照らす天狗のような神。
その神にむけて
使者として出向いたのが天臼女命であった。
天臼女命█あまのうずめ…天宇受賣命
以下は天石屋戸(あまのいわやど)の件。
「槽伏(うけふ)せて踏み轟こし、
神懸かりして胸乳かきいで
裳緒(もひも)を陰(ほと)に
押し垂れき。…」 『古事記』
「天岩戸の前に、中がうつろな台を設け
そこに登って足拍子おもしろく
音のとどろくばかりに踊った。
その踊りの様は、神が乗り移ったかとみえるばかりで
踊り狂ううちには胸乳もあらわになり
腰に結んだ裳緒を下腹のあたりまで押し下げる勢いだった。
この神懸かりの踊りのおもしろさに
高みが原が揺れ動くまでに
集まった八百万の神々が声を合わせて笑った。」福永武彦訳
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