matta

街の散歩…ひとりあるき

羅漢寺の不二、千束の不二...『富岳百景』三編

2018年10月31日 | 絵画・彫刻

羅漢寺の不二。


おなじ北斎 富嶽三十六景に
「五百らかん寺さざい堂」がある
回廊方式でさざえのように
回りながらのぼるので栄螺堂。
正式には「三匝堂(さんそうどう)」
匝(そう)めぐる。
その本所にあった
羅漢寺・三匝堂の塔らしい。

千束の不二
浅草にも千束があるが
池があることから
洗足池
大田区の洗足の地だろう。

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山気ふかく形を崩の不二、郭公の不二...『富岳百景』三編

2018年10月30日 | 絵画・彫刻

山気ふかく形を崩の不二。
山気(さんき):ひえびえとした空気
霧か雲があつく立ちこめ
山気ふかい山中。

狩人から
煙管の火をもらう木こり
のむこう
くっきりながら
見え隠れの不二…

郭公の不二。
露台に涼むか
チャイナ服の男。
不二山頂のまえを
飛ぶ郭公もふくめて
風流なり…か。

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茅の輪の不二、不斗見不二...『富岳百景』三編

2018年10月29日 | 絵画・彫刻
茅の輪の不二、不斗見不二...『富岳百景』三編

茅の輪の不二。
茅の輪くぐり
六月末に
半年間の穢れを祓い
残り半年の無病息災を祈願する。
左にまわってもどり
右にまわってもどり
左にまわってもどる
計三回、茅の輪をくぐる
「祓いたまえ、浄めたまえ…」

不斗見不二。
築地塀の崩れから
「ふとみえた不二」か。
これもまた風情だなぁ〜、と。

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見切りの不二、武蔵野の不二...『富岳百景』三編

2018年10月28日 | 絵画・彫刻

見切りの不二。
障子の桟で見え隠れ
不二を見限っての
「見切りの不二」なのか。

「千客萬来 ふじや」
「やねふね(屋根舟)
にたり(荷足)
ちょきふね(猪牙舟)
つりふね(釣舟)」
文字を書いているのは
…提灯屋か。

武蔵野の不二
ススキか
イネ科の草の原に
霧がたなびき
はや
月が出ている…

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福録壽...『富岳百景』三編

2018年10月27日 | 絵画・彫刻

福録壽。
録→祿、福祿壽。
しかし福祿壽がいない。

空に飛んでいるコウモリ蝙蝠(ヘンプク)の 蝠。
録が鹿(ろく)
壽は…なぜ不二なのか
永久の不二
縁起の良い初夢が
一不二、二鷹、三茄子…か
不二はめでたしめでたし…
と、絵解きのようなものか。

大井川 桶越の不二。
大井川を越えるに
人足による肩車か
蓮台にのって運んでもらう
これしかなかったという。
渡し船すらなかったという。
それは
川越人足保護のためだったとか。

だから絵のような「桶越」は
北斎の洒落ということか。

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