かゝり人
むすこに
けんを
指南する
掛り人息子に拳を指南する
掛り人(かかりゅうど):居候、他人の世話になって生活している人
拳:宴席でのゲーム。指の形で数を決め、二人の出した指の数を当てたり
ジャンケンで負けた方が脱いでいくなど。
けんの
こゑ
となりやしきで
あはう
やイ
拳の聲となり屋敷で阿呆やい
何をくだらんことやっている、阿呆やい、か。
夜やさふき
ころもや
うすき
食客
夜や寒き衣や薄き居候
むかふから
すゞりを
つかふ
かゝり人
向こうから硯を使う掛り人
對面から遠慮しいしい硯を使わせてもらう居候
ゐさふ
らふ
寝ごとに
いふが
ほんの
こと
居候寝言に言うが本(本音)のこと