matta

街の散歩…ひとりあるき

20王昭君   白居易(772〜846)……詩仙堂・詩仙の間

2024年06月20日 | 詩・小説
                           絵は北斎「二美人図」
20王昭君   白居易(772〜846)
漢使卻囘憑寄語  漢使 卻囘(きゃくかい)憑(よ)って語を寄(よ)す
黄金何日贖蛾眉  黄金 何 (いづれの)日にか 蛾眉(がび)を贖(あがな)わん
君王若問妾顏色  君王 若(も)し 妾(しょう)が顏色を問わば
莫道不如宮裏時  道(い)う莫(な)かれ 宮裏(きゅうり)の時に如かずと

卻囘:帰還、憑って:たのんで、黄金何日か:黄金でいつの日に、蛾眉:美人、道う:言う
白居易■政治の腐敗と新旧の争、官、豪族の台頭などあり、それを詩にし風刺した。
詩は王昭君の故事。漢の玄帝が匈奴に敗れ、美人を贈ることになった。玄帝は美女中
の醜い者を贈ろうと、画家に肖像画を描かせた。後宮の美女は画家に賄賂を贈って
美しく描いてもらったが、王昭君はそれをしなかったため、醜く描かれ番地にやられた。

漢使が帰還するというので、伝言をよせたい
いつ黄金で自分の顔を麗しく描いてもらえるのか
もし君主が自分のここにいる容色を尋ねても
衰えたとは言わないでほしい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする