■景清
一の谷の戦いで大敗した平家は屋島や長門国彦島を拠点をに瀬戸内海の
制海権を回復。屋島の対岸に数百艘もの軍船を配置。海路からの源氏の
来襲にそなえていたところ、陸路から義経率いる源氏の奇襲…。
この戦いに平家側で大音声をあげて活躍したのが景清だ。
「日ごろは音にも聞きつらん、いまは目にも見給え。これこそ京わらんべ
のよぶなる上総の悪七兵衛景清よ」と名のり捨ててぞかへりける。
『平家物語』館11弓流より
■金太郎
■燓會
前漢の高祖劉邦の功臣。
漢の高祖劉邦と楚の項羽、天下を争うなか、
項羽は「鴻門の会」と称して劉邦を招き、
その席で殺害を企てた。
宴の外で待機していた燓會はそれを察知、
衛兵をおしのけその場に闖入。
項羽に直面して劉邦に二心なきを説いた。
その間に劉邦は脱出できたのだった。
■弁慶
弁慶は、播州の書写山で修行し比叡山西塔の武蔵坊にいた。
当時、比叡山に三千人、三井寺に八百五十人の僧侶がいた。
両者同じ天台宗なので座主の争いがおきた。
比叡山側は弁慶を隊長にして三井寺を攻め焼き壊し、
釣鐘を奪ってしまった。
その釣鐘は、
田原藤太がむかで退治で竜神にいただき、
三井寺に寄進したもの。
高さ五尺五寸(1m65㎝)、直径四尺一寸(1m55.8㎝)、
厚み三寸五分(50.5㎝)、重さ六百貫(2㌧250㎏)というものだった。