梅屋敷。
かの広重が描き、ゴッホが模写した「亀戸梅屋敷」か。
ここに水戸光圀命名の「臥竜梅」があったという。
150メートルにもわたり枝が地中に入ったり出たり
まさに竜が臥しているようだ、と。
呉服商・伊勢屋彦右衛門の別荘だったとのことだが
絵からはそれらしき様子が見えない。
請地 松師
いまよりの
代の数とりに
千年の
種を
実うゑの
松の
若はえ
石田未得
いまよりの
代の数とりに
千年の
種を
実植えの(御上野)
松の
若はえ(若栄え、若葉枝)
※いまよりの上野の松の栄えを…
※請地:いまの墨田区向島四丁目あたり
待乳山(まつちやま)
真乳しつんて梢
のりこむ今戸はし
土手の相傘片身
かハりの夕しくれ
君を思へはあハぬ
むかしのほそ布
右 英一蝶戯作
待乳沈んで
梢のりこむ今戸橋
土手の相笠
片身がはりの夕時雨
君を思へば
あはぬむかしの細布
待乳山は待乳山聖天の周囲を指す地名。
台東区浅草七丁目付近。
橋は今戸橋、往時は、吉原通いの猪牙船など
色恋の情景、思慕がただよっていたか…