絵は『北斎漫画十五編』寒山拾得ほか
25楚辞体 寒山(7〜8世紀頃)
有人兮山陘 人 山陘に有り
雲巻兮霞纓 雲は巻いて霞纓(えい)たり
秉芳兮欲寄 芳を秉(と)って寄せんと欲するも
路漫兮難往 路漫にして往き難し
心惆悵兮猶疑 心惆悵(ちゅうちょう)として猶(なお)疑う
寔独立兮忠貞 寔(まこと)に独立して忠貞なり
山陘:山路、纓(えい)たり:まとう、芳:香りの良い花、漫にして:遠い、惆悵:悲しむさま
忠貞:忠義と貞節
寒山■寒山拾得の寒山:○寒山拾得:唐代、寒山…天台山に棲まった詩人、拾得…天台山国清寺の修行僧
寒山はときどき国清寺にやってきては拾得から残飯などもらい二人の言動、奇行が禅に通ずる…と。
寒山はときどき国清寺にやってきては拾得から残飯などもらい二人の言動、奇行が禅に通ずる…と。
人が山路に坐り
雲が巻き起こり 霞がまとっている
芳草をとって送りたいが
そこまで遠くて往きがたい
心は悲しみでいろいろ疑問が起こるが
ただ独り 主君への忠節心は変わらない
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