牛込生活

荒木町・神楽坂の旨いもの食べ歩き。日々雑感。散財の記録と反省。というより、鈴木康太郎の備忘録代わりです。

太鼓鰻 (目黒)

2008年09月30日 | 食べ歩き (その他)
仕事の途中で何となく気分を変えたくなったので、美味しいものでも食べようかと目黒雅叙園の向かいにある「太鼓鰻」に行きました。

目黒川にかかる太鼓橋のたもとにあり、店の案内によれば、江戸時代にはその橋は半円状の太鼓のような形状をしていたとのこと。やたらと創業二百年余の老舗であることを強調していますが、店はすでにビルになっているので、その面影もありません。

お目当ての鰻重は1,575円の梅から4,410円の特上までラインナップされているのですが、ランチサービスだと1,050円だというので、それを頼んでみました。

意外にも早く運ばれた鰻重を見てわが目を疑いました。
重箱の真ん中に小さな蒲焼がちょこんと載せられ、やたらとご飯の面積が目立ちます。
これではまるで鰻重ではなく、鰻のタレ重です。
あまったスペースに厚焼き玉子でも載せてあればかわいいのですが、ご飯だけがしみ込んだタレで悲しげに光っていました。

抑えきれない脱力感に襲われ、山椒をこれでもかと振りかけて、一気にかき込みました。
それなりに美味しかったのでなんとなく空腹は満たされましたが、最後まで納得がいきませんでした。
客が求めるからこのような商品を作ったのでしょうが、いくらなんでもと思うのは私だけでしょうか。

素直に松か特上を頼めばよかったと後悔しきりです。