牛込生活

荒木町・神楽坂の旨いもの食べ歩き。日々雑感。散財の記録と反省。というより、鈴木康太郎の備忘録代わりです。

サントリー 金麦 (きんむぎ)

2007年08月04日 | お気に入りの食材
サントリーの新ジャンル「金麦(きんむぎ)」を飲んでみました。

新ジャンル(第三のビール)は、昨夏にテレビから微笑みかける小西真奈美の愛くるしさやられて「アサヒぐびなま。」を買ったものの、アサヒビールの良識を疑うようなまずさに驚いて一口で捨ててしまって以来、あまりいい印象がありません。

新ジャンルは135円前後と、プレミアムビールの半分くらいの価格で、どちらかというとあえて買うもの、というよりはむしろビールが買えない層への代替品という印象が強くありました。
その中にあって、「金のうまさに、麦のコク。」というビール本来のコクやうまみをキーワードにした商品を作り、紺地に金色という上質感を演出したパッケージで勝負してくるところを見ると、サントリーのこのジャンルでのシェアトップを取りに行くという本気度が感じられます。

さらにイメージキャラクターには宝塚出身の「檀れい」を採用。武士の一分での木村拓哉の相手役で話題になったとはいえ、それほど露出度が高くない女優を採用したところが、この商品戦略の最大のポイントでしょうか。
銀幕の中で日本髪を結っていたときとはまた別の印象で、清楚でよき妻を見事に演じています。山手線のホームで彼女がくちびるをすぼめて微笑んでいる大きな看板を見かけると、思わず身を乗り出して線路に落ちてしまいそうです。

ビールの代替品であって、買うことにみじめさを感じさせない上質を感じさせるパッケージ、そしてよき妻を想起させる壇れい、まさにターゲットはビールのヘビーユーザーであろう30代から40代の男性なのでしょう。それも、ちょっと無理して若いうちに住宅ローンを組んでしまったために、プレミアムモルツを買うことのできなくなってしまったサラリーマンなのでしょうか。
素人でもわかるこの直球具合ですが、サントリーのマーケティング戦略の巧みさを感じさせます。

とはいうものの、味はそれなり。これまでの新ジャンルとは一線を画しているものの、「ザ・プレミアム・モルツ/The PREMIUM MALT'S」の味に慣れてしまった私にとっては何となく物足りません。

「食」をケチると何となくみじめな気持ちになるものです。エンゲル係数高めな私は、今年も素直にプレモルを楽しみたいと思います。