牛込生活

荒木町・神楽坂の旨いもの食べ歩き。日々雑感。散財の記録と反省。というより、鈴木康太郎の備忘録代わりです。

すし兆 (白金台)

2009年11月06日 | 食べ歩き (その他)
白金台のある「すし兆」でお昼をいただきました。

プラチナ通りの目黒通りに近いところで、ローソンの向かいで京料理「さくらさくら」に入る路地の角にあるビルの地下にあります。

赤坂にある老舗のすし屋「鮨兆」の姉妹店とのこと。
店内は老舗らしいきりっとした雰囲気で、私以外の客層はほとんどが初老のご婦人達でした。いわゆる白金マダムの御用達なのでしょうか。

いただいたのはランチ限定という「おまぜ」、いわゆるバラちらしです。
上品な六角形の重箱に盛り付けられており、キラキラと光るネタが美しく思わず見とれてしまいます。

板前さんの説明によると、ネタだけではなくシャリにも下味をつけているとのこと。シャリが黒っぽく見えるのは穴子の焼きダレをまぶしてあるとのことです。
オススメの通り、半分くらいはそのままで、残りは少し濃い目に溶いたわさび醤油でいただきました。

どちらの食べ方も甲乙つけがたい美味しさだったのですが、ちょうど味に飽きたところで変化をつけるにはちょうどいいでしょう。

お椀は白味噌の溶き卵汁と赤出汁の2種類。お土産にデザートのどら焼きまでいただきました。

1,500円は少し贅沢かなと思ったのですが、内容を考えれば安いものでしょう。
奇しくも神楽坂の「ばらちらし 二葉」と同じ値段ですが、私としてはすし兆の方に軍配を上げたいですね。

N&S (三田)

2009年11月05日 | 食べ歩き (その他)
三田通りを赤羽橋の方に向かって歩いていたところ、慶應義塾東門を越えたあたりで「コーヒーとカレーの店 N&S」という看板が歩道に立ててありました。

おすすめランチがダブルカレーとのこと。看板からカレー好きの方が経営している家庭的な店のような雰囲気が漂っていたので、それに釣られて入ってみることにしました。

ところが看板の示す方向に路地を入ってみたのですが、店らしきものがありません。正面には龍生院というお寺があり、路地自体がお寺の参道のような感じで迷ったかな?と思ったところ、さらに路地を左に折れたところの民家の1階が店舗になっていました。自宅を改築して店にしたのでしょう。

看板には「コーヒーとカレー」ではなく「コーヒーとフラワーセラピー」とありました。趣味と実益を兼ねているのでしょうか。

家庭的な店内に入り、ダブルカレーを注文したところ品切れとのこと。だったら入らなかったのにと出鼻をくじかれたようだったのですが、気を取り直し、オムハヤシを注文しました。

とろっとした玉子によく煮込まれたルーがとても合い、手作り感あふれる味にほっとさせられました。
機会があれば、次こそカレーにチャレンジしてみたいところです。

麺処 麻布 和たま (麻布十番)

2009年11月02日 | 食べ歩き (その他)
麻布十番から勤務先に戻る途中、「和たま」で遅めの昼食をいただきました。

商店街の中ほどで、豆源本店の向かいあたりにあります。

間口が狭く厨房に面したカウンターの席が少ないため、急な階段を上った2階にも席を設けているようです。
何にしようかとメニューを見たところ、何を頼んだらいいか迷うほどたくさんのバリエーションがあったため、店主おすすめという和たま麺を頼んでみました。

ゆず風味とのことでスープは塩味と醤油味が選べるそう。どちらがおすすめかと聞いてみたところ、「注文される方は半々ですね」という質問の趣旨とは反した答えが返ってきたため、醤油にしてみました。

味はやや薄め。麺は固めにゆでてあったので、飲んだ後ラーメンにはいいかもしれませんね。

大阪ひとくち餃子 点天 (麻布十番)

2009年10月20日 | 食べ歩き (その他)
先日訪問した荒木町の「餃子専門 いっぴん」ですが、焼きすぎだったのか少々、納得がいきませんでした。

そこで、インスパイアを受けているであろう「大阪ひとくち餃子 点天」でオリジナルの味を確かめてみることにしました。

焼き餃子の他にスープに入った水餃子もいただいたのですが、皮そのもののモチっとした感覚が心地よかったですね。定番のひとくち餃子も、焼き具合がちょうど良かったのか、カリッとしながらもやわらかな食感が後を引くような美味しさでした。

ひいき目もあるのかもしれませんが、点天に一日の長を感じましたね。

草の家 (麻布十番)

2009年10月17日 | 食べ歩き (その他)
麻布十番の「草の家」でお昼をいただきました。

二の橋よりやや一の橋に向かった右手で、「麻布シチュウ 庄兵衛」のちょうど向かいくらいにあります。

韓国料理の老舗で何度も訪れたことがあるのですが、今までずっと「草の家」は「くさのや」だと思っていましたが、「くさのいえ」と読むようです。

昼間から景気よく焼肉をいただきたかったのですが、食後の臭いが気になったので、カルビチム定食にしました。牛のスペアリブを野菜と一緒によく煮込んだものです。

メインのスペアリブはもちろんのこと、煮込まれた野菜がとても美味しかったですね。また、わかめスープも牛の出汁がとてもよく出ていて、ていねいな仕事ぶりがわかるような気がしました。

おかずがたくさんついてくるのは韓国料理ならではなのですが、これで1,000円を切るのですからありがたいことです。

周囲の客はほとんど韓国語で会話していました。
韓国大使館や韓国中央会館のすぐ近くという地の利があるのかもしれませんが、本場の方に愛されるということは確かな味だということなのでしょう。

手延べ でっかい餃子 曾さんの店 (代々木)

2009年10月16日 | 食べ歩き (その他)
代々木駅のすぐ近くにある「でっかい餃子 曾さんの店」でお昼をいただきました。

駅前から踏切の方向に歩いてすぐのところにあり、右隣にはつけめんの「ばんえい」が、左隣にはカレー屋がありどこにしようか迷ったのですが、看板の「生きてる餃子」というコピーにひかれて入ってみたわけです。

いただいたのは餃子セット、590円です。
饅頭のように大きい餃子が6つにスープ、ご飯とザーサイがセットになっていました。

作るところを見ていたのですが、ラーメンの麺をゆでる大鍋で水餃子のようにゆで上げた後で、フライパンで焼き目をつけていました。

そのためか、皮はモチモチした部分とパリパリした部分とか同居していて、今までにない感覚でした。
肉汁がジワっというわけには行かず、皮だけ残してあんがスルっと抜けてしまうのが残念でしたが、590円でそこそこの味とこのボリュームは、良心的だといえるでしょう。

T.G.I. FRIDAY'S (六本木)

2009年10月15日 | 食べ歩き (その他)
午後イチの打合せの前に多少時間があったので、六本木交差点の周辺でお昼をいただくことにしました。

特にあてもないまま、外苑東通りを「かれー麺 実之和」の方に歩いていたところ、スクエアービルに向かう路地に面したT.G.I. フライデーズ」の店頭サンプルに目がとまりました。

そこに飾ってあったのは「ポークカツレツチーズカレー」。
カレーの上にカツと温野菜がたくさん盛られています。
カロリーのことを考えると少々危険なカツカレーにさらにチーズ。問題が多いことがわかりながらも、大好物を見ると止められないのが私の弱いところでしょうか。

早速いただいたところ、サクサクとしたカツと中辛のルー、それにコクを深めるチーズはイメージ通りの味でした。
サンプルでは見逃したのですが、クリスピーなフライドオニオンまでのっていたのはうれしい誤算でした。

T.G.I. フライデーズといえばアメリカのカジュアルダイニングなので、本来ならばハンバーガーかタコスをいただくべきなのでしょうが、満足のひとときでしたね。

うまいぞお (恵比寿)

2009年10月14日 | 食べ歩き (その他)
先日は期せずして、麻布十番の名店「洋食屋 ミスターガーリック」が閉店していたことを知り、非常に残念な思いがしました。

なんとなくそのことが心にひっかかったままWebをブラウジングしていると、しょこたん☆ぶろぐのエントリーにたどり着きました。
それによると、今年の5月15日に惜しまれつつも閉店したとのこと。
また、ミスターガーリックのマスターは、恵比寿の「うまいぞお」なる店に活躍の場を移すようなことが書かれていたので、早速行ってみることにしました。
うまいぞお」といえば、料理が得意なタレントのグッチ裕三さんプロデュースの店。マスターの腕に惚れたグッチ裕三さんが活躍の場を提供したのでしょうか。

場所は恵比寿駅の西口から山手線に沿って目黒方面に上ったところ。
駅からはさほど遠くないのですが、周囲にはあまり飲食店がないので、なんとなく隠れ家っぽい雰囲気をかもし出しています。

店はビルの地下にあるのですが、入口の前に立ててあった看板に「老舗の洋食!伝説のヘンクツ親父が心をこめた本物の味」とありました。
メニューはシンプルにコロッケとハンバーグ、それに数量限定のチャーハンと丼ものが2種でした。

これはまさに「ミスターガーリック」の再来かと心踊り、以前の看板メニューだったコロッケを頼んでみました。

運ばれたコロッケは、まさに「ミスターガーリック」をほうふつとさせるもの。
とてもやわらかくジューシーでクリーミー、肉の旨みが何ともいえない美味しさでした。
うわさは本当だったのか、と帰りがけにキッチンをのぞいてみました。
奥にはマスターらしき人物が若手スタッフの動きを見ています。匠の味は、しっかりと技術伝承されるに違いありません。

お食事処 魚啓 (御殿場)

2009年10月12日 | 食べ歩き (その他)
河口湖の友人宅に行く道すがら、御殿場のお食事処「魚啓」でお昼をいただきました。

御殿場近辺で何か美味しいものはないかとWebをブラウジングしていたところ、たまたま見つけた店です。

御殿場のICから裾野市の方に向かってクルマを30分弱ほど走らせた不便なところにあるのですが、魚屋さんが経営している食堂とあって、沼津の魚河岸の新鮮な魚料理が東京では信じられないほどのお値打ちな値段で料金で楽しめるとのこと。
すべてのメニューがボリュームたっぷりで、しかも美味しいとなれば、チャレンジしてみないわけにはいきません。

いただいたのは名物料理の海鮮丼。写真だと迫力がいまひとつ伝わらないのですが、巨大などんぶりにあふれんばかりの新鮮な海鮮が盛り付けられ、何種類あるか数えられないほどです。
味噌汁の椀もどんぶりと同じくらいの大きさで、身がプリプリとしたアサリが10数個も入っていました。

最後まで食べきるのに苦労するほどでしたが、その満足感はとうてい言葉では言い表せないほどです。
これでたったの1,680円。御殿場のアウトレットに行った帰りに、是非再訪したいですね。

らーめん たくみ (麻布十番)

2009年10月11日 | 食べ歩き (その他)
久々に麻布十番の洋食屋「ミスターガーリック」に行ったところ、まったく違う店になっていました。

詳しい事情はわかりませんが、手ごろな値段でまっとうな洋食を楽しめた名店だけにとても残念です。

失意のもとで他の店を探そうとしたら、同じビルの1階にラーメン屋が営業していたので入ってみることにしました。
「らーめん たくみ」という店で、ずいぶんと昔から営業していたそうなのですが、開店時間が20:00から翌朝の6:00と「飲んだ後ラーメン」の典型のような店なので気づかなかったようです。

いただいたのは基本の醤油らーめん、600円です。具なしのらーめんを500円で供しているところをみると、飲んだ後のニーズをたくみに捉え、ラーメンそのものの品質に自信があるあらわれでしょうか。

運ばれたラーメンを見るとうっすらと背脂らしきものが浮いているのですが、全体にあっさりとした、屋台のラーメンを上品に仕上げたようなスープでした。
作っているところをみると2種類のスープをブレンドしていたので、豚骨系と鰹節系のものをブレンドしているのでしょうか。

麺はスープがよく絡む細いもの、全体にさっぱりとしていて旨みがあるので、不覚にもスープまで飲み干してしまいそうでした。

ミスターガーリックの閉店は残念ですが、意外な穴場を見つけることができたので、よしといたしましょうか。

ゆらりダイニング Ryuku/リューク (高輪)

2009年10月10日 | 食べ歩き (その他)
魚籃坂下にある「ゆらりダイニング Ryuku」でお昼をいただきました。

MAISON KAYSER/メゾンカイザー」高輪本店の左隣の以前はカフェがあったところで、「沖縄そば」と書かれたのぼりが立っているので、いつも気になっていました。

いただいたのはソーキそば、ぶたのあばら肉が入ったものです。
少し歯ごたえのあるそばと和風のだしが、とても美味しかったですね。

この店に限ったことではないのですが、沖縄料理の店は不思議とゆったりした空気が流れているような気がします。
オーナーに共通する個性ゆえなのでしょうか。

いずれにしても、しばし仕事を忘れてリラックスするには、とてもよい場所のような気がしますね。

BLACOWS/ブラッカウズ (恵比寿)

2009年10月04日 | 食べ歩き (その他)
生肉卸のヤザワミートが9月14日に新規開店したハンバーガー専門店「BLACOWS/ブラッカウズ」に行ってみました。

古川橋にある系列の「もつ処 鶴見」の店頭に、以前からポスターが貼ってあったので、いつか行こうと気になっていた店です。

ぶた家」がある恵比寿西一丁目の五差路を代官山の方に上った右手にあります。
周囲には飲食店がまばらになってきたあたりなので、やや隠れ家的な場所を演出したのでしょうか。
そういえば、五反田の和牛専門店「ミート矢澤」も駅から少し離れた目黒川沿いにありました。

店舗の概観はカフェ風で、AMERICAN DINERをモダンにアレンジした感じです。
店内もオシャレで、キッチンの作業が見えるようにガラス張りになっていました。

いただいたのはベーコンエッグチーズバーガー、1,400円でした。
最初に運ばれたサラダをつまみながら、「PATTY FACTORY」と名づけられた奥の厨房での作業を観察していたところ、きれいにサシの入ったとても美味しそうな霜降り牛のカタマリをミンサーにかけていました。
偽りなしの本物であることがわかり、いやがおうにも期待が高まります。

待つことしばし、運ばれたハンバーガーを前にしてあまりの迫力に声を失いました。気を取り直してポテトをいただくと、ホッコリしっとりと美味。サイドメニューにも手を抜いていないようです。

肝心のハンバーガーですが、ひき肉がみっちりと密着し、肉本来の味と肉汁を十二分に楽しめるもの。「MAISON KAYSER/メゾンカイザー」と共同開発したというバンズも食感、味ともに隙がありません。
さらにトマトをベースにした自家製BBQソースの味と隠し味のタルタルソース、コクのある味わいのチーズやかりっとした肉厚のベーコンと相まって、最後まで飽きさせない味でした。

出店にあたっては、都内の名店を徹底的に研究したのでしょうか。
とても満足したひとときでしたね。

浪花ん (神田司町)

2009年10月03日 | 食べ歩き (その他)
内神田での打合せの後で、司町の交差点の近くにある大阪うどんと立呑処「浪花ん(なにわん)」でお昼をいただきました。

間口が狭く店の片側が厨房で反対側が客席になっているよくある立ち呑み屋です。
16時が境で昼はうどんの店、夜は立ち呑みの店として営業しているようです。
ちなみにビールも酎ハイもホッピーセットも390円。ホッピーの「ナカ」はキンミヤ、酒肴もお手ごろな値段と、きわめて正しいお品書きでした。

いただいたのは肉うどんとかやくご飯のセット。
サービスがよすぎたのか、うどんのつゆが熱すぎて落ち着いて味わえなかったのが残念ですが、手軽に済ませたランチにしては充実したひとときを過ごせた感じがしましたね。

おか田 (新橋)

2009年10月02日 | 食べ歩き (その他)
銀座に所用があったので、久々に新橋界隈でお昼をいただくことにしました。

お昼どきをはさんでの外出は、何だかわくわくします。
パッと思いつくのは麺類で、広島つけ麺の「ぶちうま」にしようかとも思ったのですが、ふと「牛かつ おかだ」の存在を思い出しました。

昭和の風情がただようニュー新橋ビルの地下1階にある牛かつの専門店です。
ラインチタイムのピークとなれば毎日のように長蛇の列ができる人気店なのですが、13時近かったせいか、奇跡的に並ばずに入れました。

いただいたのはいつもの3番、牛ロースランチカツの定食、1,200円です。

ベリーレアの牛かつにわさびを少しのせ、黒ゴマの入った特製ソースとしょう油で交互に味わいました。
衣のつけ具合、やわらかな火の通り具合、ボリュームのどれをとっても文句のつけようがありません。

帰るころには数人の列ができていました。
何だか今日はついてるなと思ったひとときでしたね。

MUGIWARA (渋谷)

2009年10月01日 | 食べ歩き (その他)
渋谷に所用があったので、久々に以前訪れた「MAKANAI」のことを思い出し、マークシティの裏へと足を延ばしました。

以前と同じように店の前にメニューを紹介した黒板がおいてあるのですが、どうも様子が違うようです。
とりあえず急な階段を上ると、以前とは違う非常に若いシェフが厨房を切り盛りしていました。

伺ったところ、「MAKANAI」はいったん閉店し、9月18日に新たに「MUGIWARA」としてオープンしたとのこと。店舗のオーナーは別にいて、MAKANAIのシェフとは面識もなく、以前はどのように営業していたかも知らないとのことでした。

メニューのラインナップは違いますが、定番ながらオリジナリティあふれたメニュー、手際のよい仕込み、狭い厨房を上手に使うテキパキとした動きは、偶然にもMAKANAIのシェフをほうふつとさせるところがありました。

お通しに出されたのは水茄子の刺身。醤油は石川県の老舗大屋醤油の白山の雫を選ぶなど、こだわりがあるようです。
シェフの包丁さばきは思わず見とれてしまうほどで、舌鼓を打ちながら、ついついレシピを聞いてしまいました。

特にトマトを使った料理が印象に残り、茄子と一緒にワインビネガーとバジルに漬け込んだイタリア風のサラダがとても美味しかったですね。

シェフがつけている名札に21歳と書いてあったので、たずねてみると専門学校を出て西麻布のフレンチで1年修行して独立したとのこと。
包丁さばきや味つけだけを見れば、学校を出て1年足らずの若者とは思えず、もちろん本人の努力もあるでしょうが、料理は持って生まれたものとセンスが大きいのだと感じました。

今はカウンターだけ数席の店を切り盛りしていますが、数年後が楽しみな気がします。