扁鵲(へんじゃく)のつぶやき

東洋鍼灸専門学校 鍼灸科50期卒業生の同窓ブログです。
日頃の不安、悩みを率直に語り合いましょう。

『福田稔の気血免疫療法』福田 稔/松田 博公著

2014-12-21 21:08:10 | 日記
松田先生の本が出ました。

「福田‐安保理論」に基づき、自律神経のバランスを
整えて、薬を使わずに病気を治す「気血免疫療法」の
開発者 福田稔先生の治療の集大成の本です。


自分の往診していた患者さんは主訴が腰痛でしたが、
大腸がんも患っており、こちらも鍼灸でなんとか
できないかと情報を集めていた時に出会ったのが
福田先生の自律神経免疫療法(現 気血免疫療法
)でした。

福田先生は福島県いわき市の出身で同郷という
ことからも親近感を持ち、勉強会にも出席しました。

しかし、先生の第一印象はがんで落ち込んでいた
患者を怒鳴ったりする強烈なイメージで、
正直引いたものです(-_-;)

今になってみればそれは先生一流の励ましで
「人の体は治るようにできている。治すのは患者自身だ」
ということを気付かせるためのパフォーマンスだと
いうことがわかります。

本書は
第一章 入門編
第二章 対談編
第三章 症例解説編
第四章 体験者の声
第五章 治療家心得編

から構成されています。

第一、三、四章については福田先生の
既刊本で書かれているので
第二章の松田先生との対談編と
第五章が面白かったです。

どうしても治療をしていく中では
心構えは二の次で理論とか技術に
走りがちですが、やはり根幹を成す
哲学が重要だということを改めて
教えてもらった気がします。

この治療法は徹底的に患者さんの
体に触れて気血の流れをよくする
というもので、一朝一夕にはできない、
というのが印象でしたね。

また患者さんにも生活習慣の改善に
かなりの努力を求めます。

残念ながら私の患者さんは亡くなって
しまいましたが、刺絡という伝統技術
を残す意味でも注目すべき治療法だと
考えています。
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2 コメント

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興味深い (まるこ)
2014-12-23 19:30:30
本。読んでみたいです。

生活習慣大事なのはわかっていても、自分も子供も結構いい加減になっています。

気とかに興味があり、今図書館から借りた、気ランニングという本をよんでいます。
姉が癌になり、(今は治癒しています)一緒に気功の教室にも通いました
自分も体調が良かったり悪かったりです。

鍼も体によさそうと思いつつ恐怖心があって、なかなか・・・。
本当に行く気持ちになったら、近くの鍼灸院さんを教えてください。よろしくお願いします。
返信する
Unknown (へんじゃく)
2014-12-23 21:28:01
まるこさん、いつもコメントありがとうございます。

是非読んでみてください。
病気のほとんどは正しい生活習慣で
予防できると思っています。

自分の正しいと思ったものを
まずは試してみて、これはと
思うものを無理せず、続けられると
いいですよ。

確かにはりとお灸は最初は怖いと
思いますが、注射に比べたら
蚊に食われたようなもんです(^^)

いつでも相談にのりますので(^_^)v
返信する

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