SENTIMENTAL JAZZ DIARY

感傷的ジャズ日記 ~私のアルバムコレクションから~

CHRIS CONNOR 「CHRIS」

2007年02月20日 | Vocal

やみつきになる人だ。特別な歌い方をしているわけでもないのになぜだろうと思う。
ベツレヘム・レーベルの魔術か、はたまたゴールドブラッドのせいか。いやいや、それだけではない。

一曲目の「All About Ronnie」を聴いてみる。
ちょっとハスキーな彼女独特の鼻づまり歌唱。
どことなくニーナ・シモンにも似ているが、クリス・コナーの方がはるかに先輩だし、もっとさらりとしている分だけ喉越し?がいい。
時々無性に彼女の歌声を聴きたくなってくる。これは本物であることの証明であると同時に、ジャズヴォーカルの最も大切な要素だ。
録音されて半世紀も経っているというのに少しも色あせない。
こんな普遍的な魅力を持った歌い手が現在のミュージックシーンにどれだけいるだろうか。


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