SENTIMENTAL JAZZ DIARY

感傷的ジャズ日記 ~私のアルバムコレクションから~

HALIE LOREN 「THEY OUGHTA WRITE A SONG...」

2010年02月01日 | Vocal

一瞬、どきりとするジャケット。
店頭で見つけたときは、ダ・ヴィンチの名画「岩窟の聖母」に描かれている天使を真っ先に思い出した(これ、ホントです)。
なかなかの美貌、カメラアングルである。帽子を被ってなければもっとよかった。

その場で試聴してみた。
最初のタイトル曲「THEY OUGHTA WRITE A SONG」を聴いただけですぐに購入を決めた。
こういうアルバムは、最初の印象、閃きが大事なのだ。
これは間違いなく自分好みだと判断した。

このタイトル曲はヘイリー・ローレンのオリジナルである。
彼女は静かなピアノとベースだけをバックに、感情を込めて切なく歌う。
それほど粘っこくもなく、さらりともし過ぎない、ちょっとだけセクシーで、ちょっとだけハスキー。
ファルセットすれすれのところで留まる声が特徴的だ。
特に歌詞の最後「They Oughta Write A Song...」ときて、「...About That」と付け足す部分が何ともいえず好きだ。

続く曲が「A Whiter Shade Of Pale」だから、これまた泣かせる。
この曲はプロコル・ハルムの「青い影」である。
私の大好きなアラン・パスクァの「ボディ・アンド・ソウル」にも入っていた往年のロックの名曲だ。
こういう曲を挟むところにも彼女のセンスの良さを感じる。
これはますます私好みである。

だいたい私はこんなおとなしめのピアノトリオをバックに、しっとり歌う女性が好きだ。
歌唱力があるのをいいことに、やたらと声を張り上げ、元気ばかりを振りまくヴォーカリストに魅力を感じない。
胸の奥にじわ~っと染み込んでくる感じがなければ聴く気にもならないのである。
そんな点からもヘイリー・ローレン、今後の大注目株といっていい。


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2 コメント

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はじめまして (Alana)
2010-02-09 14:50:47
オレゴンから初めて書き込みをさせて頂きます.
実はヘイリー本人がこのレビューのお礼を申したくて書かせて頂いています.彼女のアルバムを聴いてくださって本当に感謝しております.最近日本語でフェイスブックのページも立ち上げました.今度新しいCDのプレゼントの抽選がございます.どうぞ応募してくださいませ、との事です.
http://www.facebook.com/group.php?gid=289298610672
これからも彼女の音楽を楽しんで頂けたら幸いです.ご紹介くださり、本当に心から感謝しております、とのことです。
どうもありがとうございました。
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これはうれしい~! (SATOM)
2010-02-09 15:19:13
いやぁ~、嬉しいご連絡ありがとうございます。
まさかご本人に私のコメントが届くとは思っても見ませんでした。
彼女のお名前はヘイリーさんだったのですね。大変失礼いたしました。早速書き換えさせていただきました。
くれぐれもよろしくお伝えください。
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