Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

イーグルス28年振りのフルアルバム『Long Road Out Of Eden』(2007)!!!

2007-10-30 23:15:57 | West Coast Rock
まぁ、イーグルス(Eagles)聴き歴のシツコサが、ワタクシのレベルになると、愛憎ともにゴニョごにょゴニョなので、言いたい事は山ほどアルのですが、この28年振りのフルアルバム、思ったより全然エエよ!

勿論、ワタシは、今のイーグルスに期待なんかせんからね。
そう言う意味では「期待が外れた」的なガッカリは元から全くナイ。
従って、「それなり」でしかなかったとしても、「まぁまぁイイじゃん」くらい言いそうですが、そういうバイアスがなくっても、コレ、意外に佳作。28年前の『The Long Run』(1979)は軽く越えてます。

で、コレ、何を考えているのか、二枚組なんデスよね。
再結成して、13~14年、軽く再結成前の活動期間を越えているのに、その間、新曲は、数えるくらいしかなく、「マスターズリーグ」なんて、アタクシに厭味を言われるくらいのテイタラクだったのに、何だって、詰って詰った挙げ句の、28年振りにマトモに作ったニューアルバムが、今までになかった、大ボリュームなのかと、思ったら、なんとまぁ、ソウ言う事だったのか。

アタシャ、絶句しましたよ。

大団円のラスト「It's Your World Now」。
還暦を迎えたオッサンたちは、ココで、若い世代に引導を渡しヤがったのヨ。
"オレらは、もう去る、お前らでヤレ"と。
(国内盤はその後に、無粋にもボーナストラックあり。カットしましょう。)

訳詞を一部抜粋します。

「今 世界はお前のものだ
 時を活かせ
 善なるものの一部になれ
 意義あるものを残せ
 幕は下り
 俺は一礼する
 これが定めだ
 今 世界はお前のものだ」

明らかに、もう、一線を退くんだ、という事でしょう。
まぁ、ヴェンチャーズ的に演奏活動は続けるかもしれませんけど、もう、作家として本気で作品を作り上げるコトは無いって事でしょう。(ソロ活動は別として)
だからこそ、未練を残さないように、「イーグルス」として可能な作品を、出来る限りタクサンぶち込んだ訳ですよね。

ディスク1は、意外にもレイドバックです。リラックスしたアメリカン・ロック・サウンド。元々、彼らが大好きであったろうサウンド。そこに、齢を重ねて得るコトが出来た成熟を注ぐ。いい出来ですよ。

ディスク2は、後期イーグルスから続く、重厚なサウンド。
あれから、30近く齢を重ねて、未だ青臭い。還暦にして「力作」ですよ。

そして、最後の最後に・・・

「善なるものの一部になれ
 意義あるものを残せ」

・・・なんてさ、ウレシイくらいの青臭さを残すンですワ。

名盤と言われるコトはないでしょうし、今の音楽業界に与える影響なんて、まぁ、ナイでしょう。イーグルス自体の評価も時代が流れるとともに、相対的に落ちて来てます。
それでも、1970年代のアメリカン・ロックを象徴するバンドの遺作として、恥ずかしくない出来だと思います。

遂に、イーグルスは終わるんですねぇ・・・。

ロング・ロード・アウト・オブ・エデン
イーグルス
UNIVERSAL INTERNATIONAL(P)(M)

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コメント (2)
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