Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

Bill Evans『Sunday At The Village Vanguard』(1961)

2007-07-17 22:37:31 | Jazz / Cross Over
ビル・エヴァンス(Bill Evans)
『Sunday At The Village Vanguard』(1961)

ピアノのジャズってステキ、うふ。
と言いたい方は、このアルバム、ヤメておきましょう。

それから。

ジャズは違いの分かる大人が聴く音楽だ。フム。
とか、言いたい方も、このアルバム、ヤメておきましょう。

うわっ。
ごげッ。ぅお。ひょ~ッ。
すッっげぇエエっ!!!

と言いたい方。
聴きましょう。

かなりハードで、辛口な作品デスね。
砂糖は入ってません。
甘味料に慣れてしまっていて、素材の甘みを感じられない方は、コレ、多分無理。
ワタシも、最初の数年、ダメでした。

ナニシロ甘くない。
やってるコトは分かる気がスルんですが、楽しくなかったンですよ。
具体的に言うと、ベースがあんまり、安定したリズムとかベースラインを刻まないンです。ピアノがソロを取っていたとしても、ベースも半分以上は、ソロみたいに弾いてます。コード進行も希薄な感じだし、高い音域の時間が多いし、一拍目の頭に音が出てないなんて、当たり前。つまり、アンサンブルで「楽曲」を演奏するって感覚が希薄。実際、ベースのソロも多いし。

でも、分かってしまえばこのアルバムは凄いデス。
シンコペの嵐。
で、登る、落とすのタイミングの絶妙さ。
更に、高速3連、んベベ、ンベベの、「ベ」の鋭さ。
腹からエグる裏拍の低音。

イヤ、ついついベースの事ばかり書いしまいましたが、やっぱりスコット・ラファロのベースはスゴイです。ベースがピアノと完全に対等デス。これは言われ尽くされているコトでしょうけど、本当に、どっちか主で、どっちか従とか言えない。
で、このバトルみたいな強烈な対決型アンサンブルの向こうからやって来る、ほのかな甘み。

・・・イヤ、本当に凄まじい演奏。

・・・取り敢えず、今日はココまで!


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コメント (2)
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