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Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

100万人の35年のハク。

2007-03-17 09:06:30 | 日本のロック・ポップス
「今日までそして明日から」の発表当時、吉田拓郎は24歳くらい。
こんな若造に人生を歌われてもショーガナイよなぁ、という感覚が世間にはあったかもしれない。「今日まで」って言っても、その「・・・まで」に大した蓄積もないよねぇ。とか。あの岩崎恭子サンの「今まで生きて来た中で」と似たような感じ。

で、それから35年以上経った、昨年のつま恋を取り上げたNHKのドキュメントで観た「今日までそして明日から」の、35年以上かけて付いた、その箔の付き方は半端じゃなかった。本当スゲェと思った。
なにしろ、吉田拓郎一人分の箔でも凄みがありそうなのに、その上に、もンの凄い数のファンの方達分の箔です。スゴくない訳がナイ。

と、そんな訳で、2006年のつま恋の「今日までそして明日から」にはカンメーと言うのを受けた訳ですヨ、ワタクシ。要するに鳥の肌。

さて、そんで、そのNHKのドキュメント観て、吉田拓郎というヒトのカリスマ性ってものを改めて思い知ったりもシマシタ。この方、軽く30年以上もカリスマであり続けているんデスね。正直ココまでスゲェとは思ってなかった。いや、スゲェ人だってのは知ってましたけどね、その、ファンの方達からの「思い入れられ方」の凄さは想像を超えてました。ワタシの世代(1969年生まれッス)になると、熱狂的な拓郎ファンというのは、あまり居ないと思うンですが、チョット上の世代に、もの凄い数の、モノ凄い熱いファンを生んだ吉田拓郎は、やっぱ、思っていた以上にスゴいヒトだと思ったり致しマス。
で、ワタシの世代にとって、こんなカリスマは居るのかと言えば、多分居ない。
こういうカリスマを持ち得た世代が、ある意味羨ましいような気がします。

で、改めて、音楽的な拓郎ネタは次回。
(か、どうかは分からない。)

ちなみに画像は、88年頃に購入したベスト盤CD。
この、プラケース、今となっては、ほとんど見かけない変形タイプ。
それはソレで面白いので、またアップしたいと存じマス。

ぢゃ。
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拓郎御大は、やっぱ、スゲぇ。

2007-03-16 23:11:47 | 日本のロック・ポップス
年を経るごとに凄みを増して行く曲というモノがありまして、吉田拓郎の「今日までそして明日から」ってぇ曲が、正にそうナンじゃないかと思ったりもします。

昨年の「つま恋」、ワタシ、そこに行くほどのファンではアリマセンし、発売されたDVDも買っていませんが、NHKで放送したドキュメントは、ミゴタエたっぷりで、感動モンでした。特に、最後の「今日までそして明日から」がスゴかった。

なんつったって、「わたしは今日まで生きてみました~」ですからね。
そして「明日からも こうして生きて行くだろうと」ですからね。

そんなスゲぇ詞が35年以上の風雪に耐えつつ、歌われつつ、思われつつで、腐ったり乾いたりせず、当時からのファンの中で、太~く、行きているンですね。
ホントにスゲェと思った。

と言うコトで、今のニッポンのポピュラー・ミュージック界に、こンな存在、他にいるのか?と、考えてたりしたら、どうしたって、気になりますがナ、拓郎御大。

と言うコトで最近買いました。『拓郎ヒストリー』。
ワタシにとって、3枚目の吉田拓郎のベスト盤。

詳しい感想は別途アップするかと思いますが、それにしても、やっぱ、吉田拓郎というヒトは、凄みがアリマス。

そんで、ついつい、なぜか『ローリング30』という1978年のアルバムが気になりつつあります。
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薬師丸サンの声にスッカリ負けました。

2007-03-11 21:56:49 | 日本のロック・ポップス
薬師丸ひろ子
『古今集』(1984)

ハッキリ言いまして、と言うか、もう既に言いまくってマスが、ワタシは、全く持って原田知世派な訳でありますから、ってか、イキナリ何の話だ、音楽だったら、知世サンと薬師丸サンでは、相手にならんではナイか、つまり、音楽、薬師丸サン、もうやってないジャン、などと言う気も致しますが、しかし、でも、このアルバムは、ワタシ、ず~っと聴きたくて聴きたくて、でも、ず~っと放ってきてたアルバムなんですね。大体、あの頃の薬師丸サンって、若手でありながら圧倒的最高品種って感じの存在だったような気がするんでして、つまり、その、金が掛かってる、ってか、そんなイヤラシイ話じゃなくって、最高のスタッフを揃えて、最高の作品を作る、みたいな、そんな雰囲気があったんじゃないかと思ってタンですワ。(角川映画は、一部を除きそんな最高でもねぇ気はしますが。)

と、そんな思い込みもあって、しかもタイトルが『古今集』で、このジャケットですからね。絶対に悪い訳がナイ、と、滅茶苦茶な期待をもって、でもしかし聴かずに20年。そんな期待を持っていて20年放置って、アンタ阿呆か、と思わず自分を褒めたくも成増が、いやモトイ、なりますデスが、で、いよいよ買いました。

で、感想。

このジャケット写真の、薬師丸サンの周りの空気の透明感。
キレイでしょ?

コレ、そのまま、薬師丸サンの声の透明感ね。

もぉ、兎に角、モノすンごい、美しい声が聴けます。

曲とかアレンジとかは、ハッキリ言ってどうでもイイって気になりますね。
そんだけ、声が美しい。

アレンジは、まぁ、気品を持ちつつ当時としては新しいという、かなりバランスの良いサウンドだと思います。
が、まぁ、今の耳で聴けば少々古くはなっていますが、そんでも、普遍的な、飽きない系統の音だとは思います。

んでも、まぁ、そんな事はどんでもイイくらいに、声が素晴らしい。

念のために書いておきますが、作家陣もスゴいデスよ。
竹内まりや、南佳孝、大貫妙子、松本隆、大瀧詠一などなど。

まぁ、でも、そんな事はとうでもよくなるんデス。
そんくらい、声が美しい。

もちろん曲も素晴らしいデスよ。

「元気を出して」とか「すこしだけ やさしく」とか。

まぁ、でもやっぱ声ですね。

と言うコトなんで、透明で美しい声の音楽を聴きたかったら、是非『古今集』って事で如何でしょうか。

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スガシカオ氏のベスト盤。

2007-01-28 19:23:50 | 日本のロック・ポップス
スガシカオ
『All Singles Best』

タイトル通り、シングルばかり並べたベスト盤。
購買層の柱の一つはワタシのような30歳台の男性でしょうね。

帯にはこう書いてあります。
「スガシカオ―日本のキング・オブ・ファンク。初のベスト・アルバム!!」

そうか、スガシカオってファンクだったのか、そうかそうか。
とか、思いましたが、ワタシがスガシカオ氏に興味を持ったのは、2000年のシングル「Sprit」からでして、確かにアレもライトなファンク・テイストがあって、ってか、ライトなファンクって、それ、つまりソウルじゃん、とか思い、スガシカオがファンクなら、スティーヴィー・ワンダーもファンクだよな~、と、まぁ、別にどうでもイイようなジャンル談義を、やるのか、やらないのかと言うと、多分、やらない。

結論。

このベスト盤は聴き応え十分。
ハッキリ申して「買い」です。

もちろん、ファンク・フリークが「ファンク」を求めて聴くと、全然足りないと思いますが、そういう音楽ではナイのよ。
そもそもは、繊細なジャパニーズのニューミュージック(←古いコトバですね)が、マッチョになった結果として、ファンクに近づいた、とか、ファンク指向を持ちつつ、かつ、繊細なワビ・サビを保持すると、こうなる、とか、そんな感じデス。つまり、いま現在のニッポンにおいて、最もセンスの良い音楽になっていると言うコト。

それにしても、「夜空ノムコウ」は名曲デスな。
(スガ氏の作曲ではナイですけど・・・)
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キャンディーズ・フォーエバー。

2006-12-13 00:13:18 | 日本のロック・ポップス
イーグルスは一回飛ばしまして、今日は、全盛期の時期がイーグルスと重なるキャンディーズっス。

『キャンディーズ・フォーエバー』

DVDでゴザイマスが、つまりアレです。1978年4月4日の後楽園球場での、ラストライヴです。もちろんご存知デスね。
これ、実は、ワタクシが、生まれて初めて逝きたいと思った、イヤ、「逝きたい」とは思わんな、「行きたい」と思ったコンサートです。(まぁ、残念ながら、8歳だったし、しかも北海道に居たからノォ、行ける訳ねぇべ。)
今、あれから30年近く経って、映像で体験する、このラスト・コンサート。
あぁ、おぢさん、感無量だなぁ。
やっぱり行きたかったなぁ。
これ、「ワタシが行きたかった伝説のライヴ」のベスト5には確実に入りマ。

しかし、何で、こんなモノを、今、取りあげるのかと言うと、先週NHKで、『我が愛しのキャンディーズ』っての、放送しましたでショ。アレ観て、アタクシ、ハッキリ申して感動してしまったのヨ。30年前の、キャンディーズ・ファンとしては、当然ですがね。

まぁ、そういうコトなんですが、あの番組観て、アタクシ的には、あぁ、そうだったのか的なコトを色々思いましたぞ。
例えば、人気を二分していたと言われる、ピンクレディ-ね。
ハッキリ言って、当時小学低学年だったワタシにしてみりゃ、ピンクレディーの方が随分と人気があると思っていたンですが、でも、そりゃ、小学生から見た感覚だったみたいデスね。多分、ファン層が違ったンですね。ピンクレディーのファン層は、小中学生だったんだと思いますが、ソレに対して、キャンディーズのファン層の中心は、大学生あたりで、年齢層が上だったんですね。きっと。
ま、ピンクレディーはキワモノ色が強かったからコドモ受けしたんだよなぁと、今は思います。

それから、キャンディーズの音楽性と言うか、歌唱力とプロ根性ね。
このDVDでは、ラストコンサートと言う事で、感極まる状況だったと思うんですけど、3人さんは、ナミダ流しながらも、キチンとハモってるし、そもそも、スーちゃんを除き、キャンディーズって、歌唱力は安定してたンですね。当時小学生だったワタシにはそんなコトは、よう分からんかったデスが、特に、ミキちゃんの歌唱力には、アタシャ、改めてブッたまげました。当時、ミキちゃん派だったワタシとしては、今になって溜飲を下げる思いズラ。で、ミキちゃんが、解散後も、そのまま、歌の道を進んでくれていたなら、今頃、どんな大物になっていたコトかと、思わず考えてしまいますワ。実に、勿体ない。ま、しゃーネェですけど。

あ、長くなりましたね。
そろそろヤメますが、もうちょっとね。

えぇとデスね。
多分、キャンディーズのライヴでは、このライヴに限らんと思うのデスが、ファンのアンチャン達がモノ凄く熱い。トンでもなく熱い。今になってDVD見ると、ソコに一番感動してしまったりするンですワ。
多分、今のモー娘。さん達のファンのアンチャン達とは、ヒト味も二味も違うハズ。この、アンチャン達、まぁ、今は、タップリとオッサンになっているハズですが(8歳だったワタシですら本格的なオッサンになりましたので)、今でも心の奥で(ってか表面でも)長期継続してキャンディーズが好きなハズ。そういうアホウなアンチャンの持久力のある純粋さみたいなモンが、すんごい伝わって来る。
キャンディーズもフォーエバーなら、このアホウなアンチャン達もフォーエバーだと思うンでアリマス。あぁ、羨ましい。

付け足し的にフツーの感想も言います。
最後の二曲。
「あこがれ」と「つばさ」はかなりの鳥肌モンです。
あと、アノ有名な、「私達は幸せでした」のトコロは、最大の鳥肌ポイント。
途方も無く鳥肌、サスティナブル。
当然ながら、家宝級のDVDと言うコトになりました。
あぁ、ウレシイ。
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おぢさんは「With U」をオススメする。

2006-12-07 23:00:56 | 日本のロック・ポップス
BoA
『Outgrow』(2006)

あのね、おぢさんはね。
こういう現在進行形でニッポンのポップチャートを賑わしているヒトの音楽を、稀に聴いてみたくなるんでアリマスの。

それでね、半年以上前ですが、「抱きしめる」という、タイトルっぽくないタイトルの曲が、ヒットしてた時に、基本的にこういうダンスビートの曲が好きだから、おぢさんは、チョイと気になっていたんですよ。で、まぁ、そういう伏線もあってか、ココに来て、稀な発作が急に起きて買ってみましたの。

そしてね、聴いてみたところ、ハッキリ言って、おぢさんの愛聴盤になるCDではなかったのですけど、その「抱きしめる」と、それから、「With U」という曲は中々なモノなのね。特に「With U」はオススメしたいアルな。アルバム全体は、エイベックスっぽい、半端に派手なサウンドなので、おぢさんにしてみたら、「あ~、今っぽいね~」くらいしか感想がナイのですが、この「With U」は、ストリングスが気持ちよい、品の良い胸キュン上質ポップスになってるアルのね。跳ねるビートにストリングスで、そこに、胸キュンメロディと、平凡だけどキラキラした歌詞だよ~。おぢさん、好きだなぁ、この曲。何度でも聴きたいなぁ。とか言いながら、気が付いたら5回聴いちゃったよ。
よし、ぢゃあ、今日は、あと5回聴いて寝るぞ。

あ、植草さん、ダイジョウブかなぁ。

ま、いいか。
ぢゃ。
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麗美サンが壊れてマス。

2006-11-15 21:59:05 | 日本のロック・ポップス
麗美
『Magic Railway』(1992)

兄さん兄さん兄さん兄さん!!!(←車だん吉)
れ、れ、れ、れ、れ、麗美サンが壊れてマス!!!

と、いうアルバムです。
ハッキリ言ってオススメできません・・・。

第一、なんスか?
このジャケット?
あ、あ、あ、アクティヴ?
麗美サンが・・・?
はぁ・・・。

と言う感じが特に前半に漂ってまして、ンで、このアレンジは、ナンですか?
全曲の作詞作曲編曲が麗美サンなんですが、もしかして、人力演奏のニュアンスを打ち込みで再現する究極を狙ってたのかな?(そんな時代でしたね)
てか、サックスソロは、打ち込みじゃなくって、サックスでやってチョーダイ!
ってな気がします。

と言うコトで、全体的に、当時の新しめのサウンドを狙っていたような感じがします。相当に、ヒップホップ的な味付けが多いデスし、ラップまでやってるし・・・。しかし、声のキャラなどから考えるに、チョットやり過ぎな作品ですね。

まぁ、後半は佳曲が並びまして、特に、最後の方に入っている「Ocean」とか、「Last Fragrance」はかなりスバラシイです。前作には溢れていた深みがココらの曲にはあります。でも、やっぱり、前半はキツイなぁ。
ワタシは、麗美サンの声ってのは、デジタルとアコースティックをブレンドしたサウンドでこそ活きると思うんですが、このアルバムの前半のサウンドは、はっきり言って薄い。声も活きてない。
で、テクノロジーと麗美サンの声のキャラがベストマッチした傑作としては、前年の『夢はおいてませんか?』所収の「Everlasting Love」が最高の一曲だと思いますし、アルバムとしての品格とか魅力って意味では、アコースティックを絶妙に活かした1990年の『走るそよ風たちへ』が相当にスバラシイですので、ぜひその二作を先にブックオフとかで見っけて下さい。

本日は辛口な感じでお送りしました。

ぢゃ。
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人生の空からネグレスコ・ホテルで深呼吸して。

2006-10-28 10:43:25 | 日本のロック・ポップス
さて、アナログのレコード・プレイヤーを購入して、やらねばならぬ事とは、スナワチ、アナログ音溝のデジタル化でアリマス。
いや、別にやらなくてもイイんですが、iPodに入れたいから、アナログ→MP3→AACと変換する訳です。で、昨日、早速、ドーナッツ盤を4つ程、MP3化しました。いの一番で、デジタル化した4曲、と言うコトですので、モチロンお気に入りの4曲です。

TAO「遊室民」(1983)

TAOは、割とCMなどとのタイアップ曲が多かった、バイオリンの入りロックバンド。当時のワーナー・パイオニアは結構押していたと思うんですが(コノ曲もパイオニアのコンポのCMに使われていた)、その割には売れなかった。だからCDにもなってません。アタシャ、このバンドはポップとロックの両方のセンスを持った良いバンドだと、今でも思いますが、CDにならんもんでしょうか。
そんで、久しぶりに聴いたこの曲の印象は、「こんなモンだったかぁ?」と言う感じで、アルバム『Far East』(1983)の楽曲群に比べると、キャッチーですが、チョット落ちる感じ。
それにしても、このルックスは一体なんなんスか。「マンガに出てくるロックバンド」の一典型ですナ。あと、スキンヘッド・サングラス男と、金髪ツンツン・鼻ピアス男が居れば更に完璧。(そう言えば、当時のニッポンには、ロックバンドと言えども金髪が殆どイナイですが、今では金髪の居ないバンドの方が少ないに違いない。この調子で国内の金髪が増殖して行けば、10年後には金髪首相が誕生するに違いないと思いますが、あ、思いませんね。)

松山千春「人生(たび)の空から」(1980)

この頃の松山千春は、北海道民にとってはスーパースターだった訳ですが、今だと北海道のスーパースターは誰ですか?まさか、オオイズミ・・・ヨウ・・・、ヨウチャンですニャ?あ~。で、この曲は、16ビートで刻むギター・カッティング(アコギじゃないッスよ)とか、サンバ・テイストなパーカッション(アゴゴとか)、フェイザーまで使ったようなエレピとか、ソプラノ・サックスとかが、なまらカッコイイ、およそ「松山千春」ではナイような印象の楽器編成で出来ている、その上で、松山千春の良く伸びる張りのあるヴォーカルも素晴らしい。一言でいうならば、足寄系メロウ・ファンキー・雄大・キラー・ポップ・チューンだべさ。嗚呼、雌阿寒岳。ちなみにワタシは足寄の隣町の上士幌町母子センター生まれだ。十勝ふぉ~えば~!千秋庵~!六花亭~!千春~!牛~!(ムネオについては賛同しかねるというコトで一つヨロシク。)

BORO「ネグレスコ・ホテル」(1983)

この曲は知名度こそ低いと思われますが、「悲しい色やね」と並ぶ大阪系歌謡AORの二大金字塔だと勝手に断言致しまス。BORO氏のヴォーカルが凄い。オトナの男の哀愁と色気をコレでもかとばかりに、滲ませまくったヴォーカル。涙より前に、圧倒的な鳥肌を誘う、金字塔三段重ね級の絶唱ッス。アマリのカッコよさに当時中学生はだったワタシはコレを聴いて絶句した。と言うのはスッカリ嘘で、本当は高校生になってからラジオで聴いて絶句して、大学生になってから、セカハンで見つけてシングル買って、任意の時間に絶句し続けた。
一言でいうならば、あ、既に言いましたが、つまり、大阪系歌謡AORの二大金字塔だと勝手に断言致しまス系圧倒的キラー・チューン。必ず必聴。

渡辺満里奈「深呼吸して」(1986)

おニャン子ものでは出色の出来のシングルではナイでしょっか?
まず、作編曲が後藤次利じゃナイんです。作曲がLOOKの山本はるきち氏、アレンジは新川博氏。曲もイイですが、アレンジの出過ぎないセンスの良さがスバラシイですね。チューバやら、指パッチンやら、ホンキートンクっぽいピアノやらで、なつかし系テイストを醸しつつ、でも、明らかにエレキピアノだったり、デジタルなエフェクトがあったりして、アリキタリのなつかし系ではないバランスが絶妙。
ココに乗っかる、チョイと歌唱力不足の満里奈サンのヴォーカルが、このサウンドにベスト・マッチ。奇跡的な一曲とナリマシタ。
またしても一言でいうなら、ほのぼの初恋あっさり失恋系ビミョーな切ない系キラー・キャンディ・ポップ・チューンと言えましょう。
は~っ。(←深呼吸)

それでは、また、時間を見つけて、アナログ音溝のデジタル化に励むコトと致しましょう。

ほな、アスタ・ルエ~ゴ!
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原田知世サンはいつまで歌がヘタだったのか?

2006-09-21 23:03:58 | 日本のロック・ポップス
今や日本を代表する、実力派にして技巧派ボーカリストである原田知世サンは、ムカ~シ、歌が下手、と言われておりました。

では、その、原田知世さん。
本当に歌がヘタだったのでしょうか。
また、もし、そうであったなら、いつ、音痴を克服したのでしょうか。
というコトを、アイドル時代のベスト盤で検証してみようってのが、今回の企画でゴザイまス。
と言うコトなので、まず、皆さん、自腹でコレを用意しましょう。

原田知世
『2000 Best』

ハイ。
1982年から1988年までの知世さんのベストですね。
複数のレコード会社を超えた企画として、多数のアーティストのベスト盤が出た2000年の企画の一つです。

では行きます。

「時をかける少女」
「ダンデライオン」
「守ってあげたい」
このベスト盤に於いて最も歌唱力不足を露呈しているのがこれらの、1983~1984年のトラックですね。声に張りはナイし、全般的に声量不足。高音はフラットするし、アチコチでフラつく。が、意外にも全体的な音程はそれほど悪くないデスね。
だから、音感がナイというレベルの「音痴」ではなく、「上手くナイね~」というハナシだと思います。
一方、リズムの面では、ゆったりしたテンポでは、リズムが前に行き過ぎると言う、素人の多くが陥る(ワタシも陥る)欠点があります。どう聴いても、休符を待ちきれてません。特に「ダンデライオン」。ゆったりしたテンポの方が誤摩化しが利かないというのは、こういう曲を聴くと良く分かります。

が、ソコのアナタ。
ヒトの事は笑えませんゼ。
自覚がないアナタも、録音して自分で聴けば案外そうなってるモンです。
一度お試し下さい。

「天国にいちばん近い島」1985年。
音程的の面では、ほぼ完成。フラットする部分も、良く聴かなきゃあんまりない。良く聴けばソコソコありマスが・・・。
ただし、ですね。とても丁寧に歌っているのが分かります。
だからして、リズムのズレは既にほぼ無い。
そして、声の響きを使い分ける歌唱法の萌芽がありますね。

そして、唐突に来た。「早春物語」1985年。
未だ安定する前の時期ではありマスが、実に完成度の高い技巧的な歌唱。
「張る」事ではなく「抜く」ことで生む緊張感。
この歌唱にはマジで驚く。
今日の技巧派としての「芽」ではなく、既に「実」があります。
声量を必要としない楽曲であるコトが「吉」と出た面もあるでしょうが、この歌唱は、簡単に出来るモンではナイです。素晴らしい技術だと思います。必聴です。

「どうしてますか」1986年。
「早春物語」のような技巧は駆使せず素直な歌唱。
既に、コノ時期になると、どう聴いても音痴でもヘタでもない。
が、欠点を言うなら、声のノビが足りない。
コレは肺活量不足とか筋力不足によるものでしょう。
よく聴くと、その部分で苦労しているのが聴いてとれる。
特にサビの部分を注意して聴くと、声を張ろうとしているのに気が付く。
澄んだ声でも消え入らない、強さと透明感の両立を目指していたンだと思いますが、成功には至ってません。
ただし、どう聴いても「ヘタ」では全くない。

そして、同じ年の「雨のプラネタリウム」。
あっと言う間に弱点を克服して強さをゲット。
なんだコノ上達ぶりは?

翌、1987年、「彼と彼女のソネット」。
完璧な歌唱。コレ聴いて、「上手い」と思わないヒトはまず居ないでしょう。
でも、このレベルでも、技巧的には90年代半ば以降のレベルには、まだまだ達してナイんですよね。(90年代半ばからの知世さんは、ホントにトンでもなくスッゲェってコトですね。)

で、このベスト盤は、最後の三曲は、「時をかける少女」より以前の、最初期のものが入ってます。そんで、不思議な事に、1982年の二曲は、83年頃よりは上手い。(上手くはナイけど)
つまり、ナンダ?
一番売れた、というか目立って世に出て来た1983~1984年が、歌唱力の底だったのぉ?

と言うコトで検証してみましたが、「ヘタ」だったのは、デビューの82年から、ぜいぜい84年までで、「歌が下手」と言われていたのは、まだ歌唱力が完成する前、「子供の延長」でしかなかった時期だと言ってイイんじゃないの?

だいたい、「原田知世は音痴」とエラソーに言ってた輩が、14歳とか15歳で、どんだけスゲェ歌唱力を持ってたのかと言うコトなのでありますが、別にワタシがムキになるハナシでもありませんので、「う~ン、長文になったなぁ」とか思いつつ、今日はこのヘンで終わるのでアリますね。

ぢゃ、どもども。
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9月なのでCKBの二枚組ベスト。

2006-09-09 11:38:36 | 日本のロック・ポップス
クレイジーケンバンド(Crazy Ken Band)
『Crazy Ken Band Best / Oldies But Goodies』(2004)

バンドのグルーヴは素晴らしいし、ホントにセンスいいですよね。このヒトら。
「発光!深夜族」とか「インターナショナル・プレイガール」とか「空っぽの街角」なんて、超カッコいいデス。

そして、剣サンは、歌、ホントに上手いと思う。
このベスト盤のタイトルチューンでもある「Oldies But Goodies」なんて、シミジミと効きますゼ。スモーキー・テツニ氏の“挫けるな~”も効くけど。

二枚組のベスト盤。
二年半前くらいに出てて、即買いしてた気がする。
曲目、曲数、実に充実。

これぁ、クレイジーケンバンドのベスト盤なのですが、現在進行形ジャパニーズ・ポップ・ミュージック全体の中での(いや、東洋全体と言うべきですね)、奇跡的・音楽的・変態的・猟奇的・良心的な音楽のベストみたいなモンですね。

名曲多数。
ストレンジ曲多数。
踊り笑い鳥肌立てろ。
と言うコトで夜露死苦。

オレ、思う。
今、売れているヒトで、「大手レコード会社臭」を全然させないバンドとかヒトって稀。そういう意味ではCKBはそんな稀な人達の圧倒的に先頭。音楽創造者としてモノ凄く良心的なんだと思います。
見た目のアクの強さとは違って、繊細な音、多数ですしね。
(見た目通りのアクの強いサウンドも当然多数。)

そんな訳なので、「イーネッ!」のお兄さんが気になっているという、アナタ。
騙されて、買っちまいましょう、CKB。

それにしても「せぷてんばぁ」。
今の今の今、聴いてもチョ-名曲ね!

(コノ流れだと次回はEW&Fのベスト盤デスね。)


↓「せぷてんばぁ」
クレイジーケンバンド - せぷてんばぁ - EP


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9月なので竹内まりやの初期ベスト。

2006-09-05 22:56:11 | 日本のロック・ポップス
竹内まりや
『Re-Collection』

これは、1986年に出た、竹内まりやのRCA時代、つまりアイドル的に売られていた1978年から1981年のベスト盤。ワタシ的には、最初に買った五枚のCDの内の一枚だと記憶しておりマ。

この、竹内まりやサンの初期は、ワタシ的には音楽を聴き始めた頃なので、案外と当時のチャートの様相は覚えているんですが(井上望サンとか、トランザムとか、水越けいこサンとか)、まりやサンってば、昭和50年代半ばのトップチャートの圏内では、ちと他とは次元が違ってポップで洒落てガイコクっぽい存在だったと思います。この頃だと、そんな洒落てて売れてたのは、あとは、サーカスくらいなモンだったと思いマス。「Mr.サマータイム」とか。
え、アン・ルイス?
あ、なんか、コワイ存在でしたよ、小学生には。

で、小学生だったワタシは、「不思議なピーチバイ」「ドリーム・オブ・ユー」「セプテンバー」なんかが大好きでして、AMラジオからラジカセでセッセと録音しておったモンです。ホント、好きでした。
特に、「不思議なピーチバイ」。何度でも聴きたかったモンでした。
アレはですね、小学生には意味不明にエロだったんだと思いますよ。イイ意味でね。(ホント、イイ意味でなのね。お願いですから、分かってケロ。)

そんで、そうこうしているウチに、まりやサン、居なくなりまして、そしたら、アイドルさん達に曲を提供してたりとかってなってて、そんで、ワタシの中学生の終わり頃に、『Variety』(1984)なんてヒットアルバム出したりしてサ、音楽誌とかFM誌でも結構取りあげれてて、とか思ってたら、アタクシの高校時代には通学路の途中の亀田支所の交差点のトヨペットのトコで、いっつも朝、「セプテンバー」かかってんの。だから、朝の信号待ちは「セプテンバー」なのよ、プラザ合意以降。(ナンの、コッチャ。)
と、まぁ、そんな朝の洗脳教育がアリマシテ、「あぁ、小学生の頃、好きだった」とか思って、高校三年の終わり頃、CDプレイヤーがまだウチに無かったのにこのCD買ったワケよ。
(スルってぇと、CDプレイヤー無いのに、CD五枚持ってたのケ?と、いう疑問がナリタチますが、そういうコトです。他は、爆風スランプと、バーズと、スライと、あと・・・、多分シカゴ。)

あ、音楽的でナイ話が長いですね。
コリャイカンな。

さて、コノCDに収録されている曲は、最低でも25年以上経つ曲ばっかりな訳ですが、今、聴いても実にエエです。
ホント、エエでぇ~。
んで、ポップスってぇのは「分かりやすさ」が大事な肝だから、演奏も作曲もアレンジも、ギリギリの「スッゲェ」局面では勝負できねーし、ハッキリ言って古びやすいし、飽きやすいという宿命を背負ったジャンルだと思うんですが、ココに収録された曲の多くは、今の耳で聴いてもキラキラしてまっせ。

あぁ、最近は、当ブログも実用性を考慮スル事にしたので、データも載せましょう。

曲目!
・不思議なピーチバイ
・September
・リンダ
・Special Delivery
・ドリーム・オブ・ユー
・すてきなヒットソング
・戻っておいで・私の時間
・遠く離れて(When You're So For Away)
・突然の贈りもの
・Fly Away

などなど。(やっぱ省略してしもた)

そんで、作家、アレンジャー、プレイヤー。
どれを取っても、今から見ると超豪華。行きますゼ。
安井かずみ。加藤和彦。松本隆。林哲司。告井延隆。中野督夫。大貫妙子。清水信之。島村英二。ペッカー。epo。大谷和夫。伊藤広規。青山純。小原礼。村上秀一。佐藤博。吉田美奈子。安部恭弘。高水健司。岡田徹。林立夫。鈴木茂。
Jim Keltner, Mike Porcaro, Lee Ritenour, Russ Kunkel, Leland Sklar。
(コレでも大物をカナリ省略シタ。)

そして、モチロン、山下達郎。

ん~、スゲェ~な~。
と、ハッタリかましましたが、そんなコトはすっかり脇にウッチャッて置いても全然OKな、とっても良質なポップスばかりです。当然ながら、御本人の作曲センスも、少しだけハスキーがかった声も、とっても魅力的。

ん~、気分は晴れた幸福な日曜の午後だぜ。

(しかし、月曜にはワタシは「日ィは~、まァた昇るゥ~」などと、ランドセルを背負いつつ谷村新司を歌っているのであった。1980年頃のニッポンの北国の中流には、洒落たポップスなぞ簡単には根付かなかったノよ。HA!)

それにしても「September」。
今の今の今、聴いてもチョ-名曲ね!

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パール兄弟の要するに『アレっ?』な傑作。

2006-09-03 14:07:43 | 日本のロック・ポップス
学生時代に当時のニホンのバンドではパール兄弟が一番好きだったワタシとしては、最近の復活具合を気にしつつ、本日はパール兄弟の最高傑作のコレ。

パール兄弟
『Pearltron』(1987)

コイツは87年発表の二作目です。
89年の『Toyvox』が最高傑作との考えもありましょうが、エッチ系変態ソングもあるなど、パール兄弟っぽさ、ってコトを含めて考えるとコッチの方がより「らしい」デス。(あと、同じ87年にフルアルバムではナイものの『パール&スノウ』という凄作もあります)
パール兄弟の音楽は、ニューウェーヴ、とかそんな言い方ででいいんでしょうか?ワタシはそちら方面にはあんまり強くないのですが、ハルメンズとかビブラトーンズとかメトロファルス出身のメンバーが集まった、と言えば、ある程度そのスジの方達には分かるのでしょうか?
まぁ、変態サウンドでス。
直球は一球も投げない。

何だよ、あの緩~い変化球。
とか、言って打席に入ったら、不思議な変化するし、速ぇじゃねーの。
という感じ。
若しくは、超スンゲぇハイレベルな予測不能なパス回しをワンタッチで行なっておきながら、最後のシュートは正面からコロコロコロ・・・。
まぁ、要するに、アレっ?という違和感。
そんな感じがパール兄弟かなと。
歌詞もサウンドも、メンバーのルックスもアレっ?です。

歌詞がアッケラカンと変。
歌はヘタウマ。
サウンドはギターのコードの特にテンションが反則で変態的。
ベースとドラムの安定したグルーヴは100%の鉄壁。
人力演奏家として超一流のヒトたちなので、テクノ~ニューウェーヴの流れの中から生まれたバンドなのでしょうが、演奏面ではテクノ色はナイです。

基本的には、サエキけんぞうのコンセプトと、窪田晴男のサウンドがパール兄弟の二大エッセンスだと思いますが、それが最高に決まったのが、このアルバム。
曲で言えば、このアルバムのハイライトである「Tron岬」。
千葉を「CHIBA CITY」にしてSFにしてしまったコノ曲は、今が未来になってしまったような曲で、クールにグルーヴするリズムセクションに、妖しいギターが漂う。ギターソロやオルガンやら、歌詞も含めてスッゲェぇセンスの良さ。「4°Cの水銀灯」に「ジュール・ベルヌの貝殻」ですよ!(千葉だけど。)
今聴いてもメチャクチャ最高!

そんで翌年には『Blue Kingdom』が出て、89年にはもう一枚の傑作『Toyvox』(1989)が出て、ワタシはすっかりウォ~と叫んでパール兄弟にヒレフしたのでありました。あこや会には入らんかったけど。


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aikoサン。更なるブレイクスルーに期待。

2006-07-11 22:12:58 | 日本のロック・ポップス
aiko
『雲は白リンゴは赤』(2006)

正直な感想。

去年の夏のシングル「キラキラ」の方がハジケてて好きですねェ。
カップリングの「ある日のひまわり」も良かったしなぁ。

セルフ・コピー期に入ってしまったんかのぉ。
まぁ、aikoさんは天才ですからね。
更なるブレイクスルーを期待しましょう。

今回のシングルは、カップリング曲の方がイイと思います。

「シーソーの海」
「まつげ」

aiko節全開じゃないのにね。
確実に、この二曲の方が飽きないでしょう。

個性じゃない部分に、深みが出て来てるってコトかもしれません。

昨年30歳になったaikoさん。

これから、どんだけ凄くなって行くのか本当に楽しみです。
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御嬢からiTMSまで。

2006-06-24 21:50:33 | 日本のロック・ポップス
新しいオンガクは聴くべきであるというのがワタシのスタンスですが、もちろん、古いオンガクは聴くべきであるというのもワタシのスタンスであります。

で、本日は御嬢の命日でありますね。
コレ聴いておきまショ!


美空ひばり
『オリジナル・ベスト50』

女王だから、ベスト盤だと言うのに、なんと50曲という圧倒的収録曲数!!!
入っているブックレットだって、分厚くて、中綴じじゃないッス。
ベスト盤50曲で対抗できるのは、アタクシの趣味の中ではティト・プエンテくらいしかおりません。(→コチラ
凄い事です。

さすがに不遇の70年代の曲は少ないんですが、昭和47年の「ある女の詩」など、見事に正しいスナック歌謡をやってまして、こりゃ、この頃までは確実にアップ・トゥ・デートな存在であったのであろうなと思うのであります。
面白いのは、時代が古い程、洋楽的センスが色濃いって事ですが、時代との相関関係って事を考えると、まぁ納得。

今日、繰り返し聴いていたのは、昭和26年の「ひばりの花売娘」。ニッポン的情緒と、ラテン・パーカッション・アンサンブルの融合が、あたたたたたたたと、ワタシの経絡秘孔を突いて止みません。(クラーベは3-2です。)
「らんらら~ん」ってトコも中々にタマラナイ。

さて、新しいオンガクを聴くべきである、というのもアタクシのスタンスではありますが、現在、マイルスとサンタナを再追究中でカネに余裕がありませんので、新しいトコロはiTMSから、というコトになりまして、幾つか落っことしてミマシタ。(アルバムじゃなくって曲単位で購入じゃ。)


mihimaru GT「気分上々↑↑」(2006)
コドモ向け(=せいぜい20代マデ)な気もするが、こういうモロに70年代ディスコ・ルーツな音楽は悪くないと思うッス。


MINMI「サマータイム!!」(2006)
少年少女向け(=せいぜい30代前半マデ)な気もしますが、ワタシはこういう圧倒的に「踊ってクダサ~イ!!!」な音楽が好きなので、コリャ、アルバムも買いたいくらいだと思ってしまってゴザイマス。(まずいっスな。)


m-flo「Come Again」(2001)
この曲は少し古めですね。しかし、期待通りのファンキー&メロウ!
m-floはいつも気になっているんで、いつかCD買ってしまいそうデス。
薄っぺらくてもイイじゃないか。


クレイジー・キャッツ&ユーミン「Still Crazy For You」(2006)
曲は新しいが、ヒトは古い・・・。とっても古い。
青年向け(=団塊の世代くらいまで)な気もしますが、小学31年生の私にもビンゴ。(←この表現は、現役か?)
聴いててシアワセな気分になって来る。
途中で登場する、植木等がまた最高。
お呼びでっセ!!!

さらに、30年級のベテラン、つまりニッポンのポップ界の大御所のを二つ購入したのですが、それはiTMSならではのヴァージョンで、中々スバラシイのですが、コチラについてはまた後日書きます。

明日は、45周年記念だそうですから、ビル・エヴァンスです。多分。
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1001のバイオリン。

2006-06-18 19:02:38 | 日本のロック・ポップス
ブルーハーツ(The Blue Hearts)
「1001のバイオリン」(1993)

最近、缶コーヒーのCMで聴いて気になっていたのですが、iTMSにあったので、購入しました。
CMでは、甲本ヒロト氏の歌が、ストリングスだけをバックにして聴こえて来るので、コレは、てっきりソロだと思っていたのですが、ブルーハーツだったンですね。しかも、「1000のバイオリン」と言う曲の別バージョン。(元曲はフツーのバンド・アレンジ。)
ワタシ、ブルーハーツは、初期の曲、特に1stアルバム(1987)の曲は、かな~り好きなのですが、『Train-Train』(1988)の後は全然知らんのです。ウカツでした。
しかし、広告屋サンというのは、なかなかイイところ突いて来るもんですな~。

えー、感動的にイイ曲ですね。
スバラシイです。
そして、ヒロト氏のボーカルはやっぱりイイですね。
鳥肌、来ますね?
あ~、来てます!来てます!

繰り返しますけど、ホントいいボーカルです。
スゴいストレートな歌い方。
歌詞も明瞭に聴こえる。
そしてチカラ強いし。
「力」と歌詞がハッキリと伝わって来るんですね~。
スバラシイ!!!
こういうタイプのボーカリストって、他にあんまり居ないですよね。
特にロック系のヒトには。
いや~スバラシイです。

歌詞については、ハイロウズまで行くと、ワタシにはイマイチ分からんような気がするし、後期ブルーハーツは全般的にどうだったのか知りませんが、コノ曲については、ストレートじゃない表現が織り混ざってはいるものの、言いたいコトは初期と同じようにストレートだよなぁと、思います。
そして、ワタシは鳥の肌を立てるのでアリマス。

ぢゃ。
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