JAZZ SINGER REIKO OSHIBUCHI 押淵玲子オフィシャルブログ

福岡で活動しているSINGERです。乳がん闘病中(再発転移あり)の事や、音楽の事など。
そして、趣味の着物リメイクなど

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尚、CDは2,800円のものは800円を2,500円のものは500円を
「がんの子供を守る会」また「あしなが育英会東北レインボーハウス建設募金」に寄付いたしております。

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2016年12月4日(日)18:00~
ANIME JAZZ THE LAST
10年間皆様に愛されて続けてきたANIME JAZZ LIVE
ライブはこの日が最後となります。
どうぞ、お見逃しなく!

言葉の思いやり

2013-01-29 11:37:50 | 日記
先ほど、テレビを見ていたのだが
福岡市営地下鉄七隈線の延長工事が決まったとか。
およそ8年後くらいの完成になるそうだが
女性アナウンサーと司会アナウンサーとの会話
「え~その時って○○さんおいくつですか?」
「60ちょっとくらいですね」
「じゃあ、まだ生きてますね~」
「あたりまえじゃないですか!」
笑・・・・・

何でもない会話のように聞こえるのだが
その時、私は化粧中で

ふむ・・・8年後か~それまで生きられるのかなぁ?

などと思っていた。

60ちょっとまで生きて当たり前っていう会話に
ちょっとムッとした。

まあ、どこでもそういう会話はありふれているし
街中には溢れている。
もっとひどいことを言っている若い子たちもいるから
いちいち怒ることでもないだろうけれど。。。

「何もなければ60過ぎまで生きているでしょう」
というう風に言えなかったのか?と思う。

「一言だけ」の問題だ。

思えば昔のアナウンサーたちはこういう失礼な言葉は使わなかった気がする。
一つ一つの言葉に注意深く配慮して
色んな人たちが聞いているのだから
色んな立場の人に傷つくような言葉を使わない。

それがここ20年ほどで「面白くない」とされてきて
タレントの様な、全く気を使わない言葉を発するアナウンサーが大量に出てきて
そうでなければいけない、みたいな・・・
悲しい風潮になったわけだ。

長い間朝日放送系列の夜のニュース番組をやっていらしたK氏
歯に衣着せぬ発言で面白かったのだが
彼はそういう「失礼な言葉」に大変気を遣っていた。
評論家や政治家とよく議論をしていたが
その中でポロッとそういう言葉が出てしまったとき
すぐに「失礼いたしました」と謝罪コメントがあった。
とても気を配っていたのだと思う。

それに比べて最近の思いやりのない言葉の氾濫。

何故、一言、失礼のないような表現や修飾詞をつけることができないのか?
たったその一言だけでニュアンスも違うし
受け取る側も「カチン」とは来ない。
言葉は流れていくものだから、怖いのだ。
もう少し思いやりのある「言い回し」が出来ないのか、と不思議だ。

たびたび書いているが
「乳がんくらいに死ぬわけないでしょ」という人たち。
現実に死んでいった人たちもいるわけで
私は再発転移だから
交通事故等の事故死でない限り
確実に乳がんで死亡するのだ。
「死ぬわけない」ではないのだ。
何でも重くなると死に至るものだ。
風邪で亡くなる人だって沢山いる。
「風邪くらい」ではなく
「風邪は万病の元」と言うではないか。

軽い気持ちで発する言葉は罪がない、と思いがちだが
たった一言でとても傷つけることもあるのが「言葉」
もう少し、ちゃんと考えてお喋りを楽しもう。


ところで、「60まで生きて当たり前」かというのが疑問になって
ちょっと平均寿命の算定方法をググってみた。
皆さんもやってみると「ええ!」ってことがわかります。
あれは、今、0歳で生まれた人が何歳まで生きる可能性があるか、なんですね。
しかも、算定式はものすごく昔に作られたまま。
その当時にがんで死亡する人や
難病で死亡する人などはいない時代。
そして、自然死をした場合の可能性のカウントなわけですよ。

へえ~~~~~~!!
でしたよ!!

災害死の可能性はカウントされるけれど
がんで死亡とか、他の何か判らない病気で死亡というのは「異例な事」なわけです。
だから、2人に1にはがんになるといわれる現在
本当の平均寿命は86歳よりもっと下なわけ。

知らない事って多い。
政治はこういう色んなトリックを使って
年金受給年齢を上げていくわけですよ。

う~~ん、やっぱり調べてみるもんですね。