JAZZ SINGER REIKO OSHIBUCHI 押淵玲子オフィシャルブログ

福岡で活動しているSINGERです。乳がん闘病中(再発転移あり)の事や、音楽の事など。
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2016年12月4日(日)18:00~
ANIME JAZZ THE LAST
10年間皆様に愛されて続けてきたANIME JAZZ LIVE
ライブはこの日が最後となります。
どうぞ、お見逃しなく!

レコード店

2012-08-03 13:32:53 | 日記
今やレコード店はレコードは置いていない。CDだけど。
売れてない、売れてない、と
噂には聞いていたし
実際、小さなレコード店などは姿を消して久しい。
しかし、大型店も「売れていない」現実は目に見えるようになっている。

私は小学5年生の時に「危険な関係」という映画の音楽が耳に入り
お小遣いを握って、長住にある小さなレコード店へ走った。

「タラーラタラーララ~・・・・って音楽のレコードください」

レコード店のオヤジは喜んだ。
「それはジャズのレコードだよ。これだろ?もっといい曲のもあるよ」

私は毎日学校帰りに店へより、オヤジから色々教わった。
ハードバップからジャズに入ったのだ。
マセガキ!!!

そして、他に当時流行っていたキャロル・キングやスティービー・ワンダーとか
日本のフォークソングとか
そんな物も色々揃えてもらって
当時の小遣いは殆どレコードに消えていった。

大学で神戸に行って、ジャズ専門店とか嬉しい品揃えの店がいっぱいあって
仕送りが届くと、ウキウキで買いに行った。

そして、コレクションはレコードは5~600枚
おそらく、CDも5~600枚はあるだろう。いや、もっとかも。
だから、最近はよっぽど気に入ったとか
資料に絶対欲しいとかではないと、なかなか買わない・・・・かも?

あらゆるジャンルの音楽を聞くので
大型CDショップが色々できた時はルンルンだった。

ラテンの品揃えが多いとか、店によって多少個性はあるが
とにかく、1日でもそこで遊べる。
本屋
電器店
CDショップ
3大遊び場だった・・・・・完全に過去形。

先日、色々探しに行った。
だいたい揃えてあるだろうと思っていたら・・・何一つ見つからなかった。
結局ネットで手に入れることにしたのだが
手にとって、ちゃんと内容を目で見なくちゃ買いたくない、と。
そんなふうに思うのは年をとっているからなのかなぁ?

なんでもネットで手に入る。
情報量は壮大だ。
古い画像でも見ることが出来たり
古い映像も見れる。
だけど、毎日それを手元において楽しみたい時だってあるのだ。

そして、ウロウロしていたら「出物」に出くわすこともある。
全然興味のないジャンルでも、通りかかって「ん?」と思ったら
立ち止まって、手にとって、面白そうだと思ったら買ってみようか、と。

昔のジャケ買いと同じ心境。

だいたいジャケットが魅力的なものは、内容も良い。
それで何枚の名盤を見つけただろうか。

今は何もない・・・・
若い子たちに人気のあるCDなどがメインに何枚も並べられ
マイナーな音楽のコーナーは品揃えがほんとうに悪い。
知り合いのCDも全国展開しているというが
店頭には置いていなかった。

売れないから、店舗縮小なんだろう。
だけど、売る努力もしなかったのでは?と思う。
オジサン、オバサン達は結構太っ腹だから、良さそうだったら買うのに。
(飲みに行く事を思えば安い道楽だもの)

どんどんレンタルコーナーが大きくなり
販売コーナーが小さくなって
あ、これなら、借りてコピーしようか、と思ってしまう。
コピーしたら結局有難味がなくて、あんまり聞かない(私だけ?)
コピーは作る側としては迷惑だ。
折角、丹誠込めて作ったのだから、定価で買って、収益金を受け取りたい。
自主制作盤の私のCDでも「1枚買って、皆にコピーします」なんて大声でいう人もいたりする。
いえ、買って欲しい・・・・。
チャリティもあるのだから。

音楽って本当に消耗品になってしまったんだな。
そして、質を求めない、衰退していく文化になっていくのだな、と。
そんな事を思ってしまった。