紹介の順番は北海道新聞社発行の「道東の建築探訪」(2007年発行)のNO順で行きます。
もはや20年近い前の本なので現存していない建物もあります。
旧上湧別町では本の掲載が2軒あったが、1軒は「れんが住宅・倉庫群」で行程より少し外れており今回はカットした。
ちなみに上湧別は2009年10月に湧別町と合併し、「湧別町」となった
これ以降、北海道地方では市町村合併が行なわれていないため、上湧別町は北海道で最後に消えた自治体と現在なっている。
「旧熊沢商店・住宅」 *道東の建築探訪NO27
所在地 湧別町上湧別屯田市街地303-1
建築年 大正期~昭和12年
指定等 なし
ナビ「アオトプラス」 ※2025年3月29日撮影
上湧別の国道242号線沿いに、いかにも歴史のありそうな建物が並ぶ
北側は2階建ての大きな建物で、1階は製品庫、2階は居住区だったようだ
石造りに見える外壁は木造モルタル造りでアーチの部分などにレンガが使用されている。
平屋の事務所棟が間にあって、南側には洋風の旧ゲストハウスがある
これは当時の上湧別に充分な接客施設がなかったので
熊沢氏(熊沢産業)が接待用に建てたもの。
熊沢産業は愛知県から移住し味噌・醤油醸造、木材業などを興した熊沢氏が創業した。
現在は「アオトプラス㈱」が取得しオホーツク工場として
紙製クリアファイル(エコファイル)、紙スプーン、紙マドラー、紙おしぼり、箸袋などを製作している。
石造りに見えるが木造モルタルとレンガを使用だそうです
ゲストハウス
レンガの煙突は醸造工場のころの名残 大正期に造られたものだろう
左側に縁側付きの離れがあるが、このままでは屋根が落ちそうだ。
当時はここから見る庭も見事なものだったろうに
桟がお洒落だね
スクラッチタイルも剥げ落ちている
この建物は・・・今回見に行けて大正解なのだろう。
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