札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

江別市の建築探訪②

2021-05-01 15:52:37 | 江別市

 

 

「岩田家住宅」NO-116      
       
 
所在地 江別市萩が丘17
建築年 大正5(1916)
指定等 
館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
 
 
 
岩田醸造はJR江別駅のすぐそばにあり列車内からも見える味噌を醸造する会社です。
住宅は本宅であり和風住宅であるが洋風の南京下見板張りである
木々でよく見えないがベイウィンドウもあり細かな造作が邸内にも見られるようだ。

黒褐色で立派な堂々とした本宅と脇に印象的な蔵があるのが見える
後から本宅と棟続きにしたようだ
蔵の妻面には丸の中に平仮名の「の」一文字の屋号を持つ
 
 
2020年9月撮影
 
 
 
 
 
 
 
 
「旧岡田家住宅・倉庫」NO-117      
       
 
所在地 江別市2条1丁目5
建築年 昭和10(1935)
指定等 
館時 一般公開はしていません
 
 
 
 

うだつは隣家のもの
 
 
 
 
JR江別駅の北側はすぐそばに千歳川があり、石狩川の合流点が近い
ゆえに古くから開発され、倉庫は川側に面しているものが多い。
 
岡田家宅は穀物商で衆議院議員を務めた、故岡田伊太郎氏の事務所兼住宅であった。
主屋は道路面が印象的で2階には吹き抜けで天窓がしつらえている部屋もあるそうで洋間もあるとのこと。

倉庫は商品の収蔵庫として建てられた
妻面には四角い枠の中に「岡田」と縦書きで刻印されている。
 
 
現在の所有者は江別市であり「NPO法人やきもの21」が貸借して使用している。
 
2020年9月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「旧大久保家倉庫」NO-118      
       
 
所在地 江別市2条1丁目2
建築年 大正11(1922)
指定等 
開館時 *現存していません
解体年 2020年
 
残念ながら訪問時は家屋の新築中で住宅から倉庫まで取り壊しが終わった後であった。
この倉庫も川に向かって建てられ妻面には丸の中に「大」の文字が白いタイルか小口レンガで描かれていた。
 
 
 
 
 
 
「JAZZハウス」NO-119 旧江別郵便局      
       
 
所在地 江別市2条2丁目7-1
建築年 大正11(1922)
指定等 
館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
 
 
JR江別駅の北側から旧江別郵便局の前の道路は旧国道12号線であった。
かつては郵便局は正面中央に大階段とジャイアントオーダーがあり軒廻りに蛇腹装飾も見られた
昭和25年頃の道路拡張に伴い削り取られ現在の姿になったようである。

側面に残る軒蛇腹にわずかに当時の面影を見ることが出来る
レンガにツタの印象的な建物はしばらくの空き家のあと、ライブハウスのJAZZハウス、後に現在は演劇、喫茶、ギャラリーの「ドラマシアターども」が使用している。
 
 
2020年9月撮影
 
 
 
 
 
 
「OLD-e」NO-120 旧十二銀行江別支店      
       
 
所在地 江別市2条2丁目6
建築年 大正8(1919)
指定等 登録有形文化財
開館時 11:00~17:00
休館日 火曜日
入館料 飲食・雑貨店です
 
 
 
 
 
 
 
旧十二銀行の現在は北陸銀行である。
昭和18年から北陸銀行江別支店となり、昭和41年まで銀行として使用された。

土蔵造風の外観は、地方における銀行の支店建築に見られるものだそうで
内部には鉄製の建具があるらしい。

2階建てでそう大きな建物ではないが、大正から昭和の初めまで舟運の要衝として栄えた条丁目地区の歴史を物語る数少ない建物。
裏手に廻ると一部を取り壊したのが痕でわかる。
 
 
現在は「ビストロカフェ スープ」が営業しています。
 
 
2020年9月撮影
 
 
 
 
 
 
 
 
「筒井産業倉庫」NO-121 解体      
       
 
所在地 江別市3条1丁目12
建築年 大正期
指定等 
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
 
 
千歳川沿いに建ち、川側にも入口がある
レンガの倉庫では珍しく妻面に柱が凸型で飛び出している。

修復の跡が生々しいが、100年は経過するレンガ具合が歴史を物語るように益々渋く見えるのが頼もしい。
 
 
2020年9月撮影
 
 
 
 
 
 
 
 
「町村農場第一牛舎・同居宅・同製酪室」NO-122       
       
 
所在地 江別市いずみ野25番地1
建築年 昭和4(1929)年
指定等 
開館時 10:00~17:00 4月29日~11月23日(公開期間中は原則休館日なし)
休館日 上記
入館料 無料
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
町村農場はかつて別の場所にあったが条件が悪く昭和3年に建物ごと移転した。
その際に一度解体され木材等を移動後に新築したのが現在残っている施設だそうです。
 
その後、平成4年に篠津に移転し江別市が現状施設を取得して、修復等をしながら「旧町村農場」として一般公開を始めた。
どの建物も修復と改築などで創建時とは変わったところが多いようだ。
 
住宅の屋内も見学用に改装したようだがペチカは現存しているし
高名な人が多い記念写真なども興味深い。
また石造りとレンガ造りのサイロが並んでいるのも珍しい。
 
市民や見学者の憩いの場としても利用できるので古き時代の牧場を味わってはいかがか。
 
*創業者、町村敬貴氏は後に参議院議員、江別名誉市民になった。
北海道知事であった町村金吾氏は実弟、国務大臣であった町村信孝氏は甥で町村家は政治家一族でもあった。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
以上で「江別市の建築探訪」記載分は終了だが、JR江別駅付近を探索していて気になった建物を載せて行きます。
 
*一般個人住宅で現在も家人が住んでいそうな家は写真のみにします
 
 
JR江別駅付近で旧国道12号線沿いに建っている「木村書店」
蔵と裏に繋がる住宅がいい感じ
 
 
 
旧岡田家と大久保家の間にある洋館 アトリエとして使われている「アートスペース外輪船」
 
 
 
レンガで建物の意匠が気になる「旧高橋歯科」
 
 
 
 
 
お隣の住宅 一部改装
 
 
 
 
「旧久木歯科」
 
 
 
 
好きな住宅 空き家かも?
 
 
 
 
タイル貼りの家 2台分のガレージはすごい
 
 
 
 
こちらはネイルサロン「Neoss」
 
 
 
 
立派な建物の「林商店」
 
 
 
 
 
増築と思われる大きな美容室と住宅 縦長の窓がオシャレ
 
 
 
 
大通りの角に立つ家 裏が複雑
 
 
 
 
 
飲み屋さんのビルは味がある 隣が幼稚園なのがちょっとだけ気になった
 
 
 
「日本カトリック江別教会」
 
 
 
 
撮影はすべて2020年9月でした。
 


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