赤いチカチカ

私が子供の頃・・小学校の１～２年生だったかな？
近所に空き家があった。
半分壊れかけていて空き家というより廃屋だった。
わたしたちは
よくその家に入り込んで
おばけごっことかして遊んでいた。
ある時誰かが
工事現場で危険ですよ～と点滅している赤いライトを持ってきた。
そのライトを空き家に運び入れて
チカチカを見て楽しんでいた。
そのうち「もっと沢山あったら綺麗だろうね～」などと言い出し
みんなで手分けして
いろいろな工事現場から
チカチカを持ってきた・・・もちろん無断で（笑）
下水道の工事だかなんかで
年から年中工事をしていたから
チカチカはあちこちにあった。
そして何個ものチカチカを並べて
皆でうっとりと眺めた。
何だか妙にワクワクしたことを今でも覚えている。
・・・・・ここまでは良かったのだが
家に帰ってから問題が起こった。
私のはいていたスカートが何箇所も穴が開いて
ボロボロになっていた。
母親に「何処で遊んできたの～」と怒られ
工事現場のチカチカを集めて遊んでいた事を話すと
あわてて洋服を脱がされた。
工事現場のチカチカはバッテリーで光っている
バッテリー液が漏れて
洋服に穴が開いていたのだ。
幸いにも身体には付いていなかったようで
薬品火傷みたいのは起こしていなかった。
みんなの家にも母が連絡をして
みんな無事だったことを確認した。
やはり皆の洋服も穴が開いていたそうだ。
バッテリー液って希硫酸だっけ？
服がボロボロになっちゃうんだね。
でも本当に怪我がなくて良かった。
そしてその夜空き家の中が赤く光っている・・
火事じゃないかと大騒ぎになったらしい。
後日わたしたちはたっぷりお説教をくらった。
いまでも赤いチカチカを見ると
そのときの事を思い出す。
良いこの皆は真似しちゃだめだぞ！（笑）