気が付けば夏の暑さは過ぎ去り、すっかり秋の風になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
不定期の更新にも関わらずお越しいただきありがとうございます。
本日は、ノーベル賞受賞記念の番外編^^ カズオ・イシグロの小説をご紹介です。
『日の名残』(映画も素晴らしい)以来気になる作家で作品はすべて読んでいますが、中でも衝撃度№1だったのがこの『わたしを離さないで』。個人的にはベスト3に入るイシグロ作品です。
微笑ましい学園ドラマのつもりで読み進めていたら、途中で彼らの運命に気づいて息が止まるほど驚き、二、三日どうしていいかわかりませんでした(笑)
ところが今回の受賞報道で、この、小説の肝ともいうべきブロットがさらっと紹介されているのに仰天。え、それ言っちゃうの?!
設定がわかったところで、この小説の素晴らしさが損なわれるわけではないという判断でしょうが、ファンとしては、これから読む人にもその衝撃を味わって欲しいのが正直なところ。もし、当ブログをお読みの方で筋を知らない方がいらっしゃったら、どうぞ目と耳を塞いで、書店に直行していただきたいです。
SF的な設定だけが注目されがちですが、特異な設定によって凝縮されているだけで、結局のところ描かれているのは、誰もが抱えている「生きることの切実さ」です。
読み終えたらきっと心も身体もクリアになって、透き通るように晴れ上がった空を見上げて深呼吸したくなるに違いありません。
異質なドラマで、ショックを受けましたが、現実にあるのではないかと思いました。
怖いけど、悲しい話で、今でも心に残っています。
brattさんは、よく本を読まれるのですね。
おはようございます。
ドラマ、ご覧になったのですか?
おっしゃるとおり、そう遠くない未来に起こりうる話かもしれないですね。
ドラマはもう大人でしたが、小説は子供時代から始まるので、ショックはひとしおです。
本は好きですね。暇を見つけては読んでます