ぶらっとJAPAN

おもに大阪、ときどき京都。
足の向くまま、気の向くまま。プチ放浪の日々。

The Court で昭和初期の大阪へタイムスリップ【芝川ビル】

2016-11-11 22:20:58 | グルメ

レトロビルでまったり。

 

市営地下鉄・淀屋橋近くにあるレトロビル・芝川ビル1階にある『The Court』に行ってきました。

このビルを建てた芝川又四郎はニッカ創業の際の出資者の一人。10年ほど前にはこのビルの地下金庫から古いウイスキーの箱が出てきたと聞いたことがあります。

昭和レトロなバーカウンター。

この『The Court』自体は2009年のオープンで実はそれほど古いお店ではありませんが、そういったご縁から店内はニッカウヰスキーだらけ。

琥珀色の輝きは気になりますが(笑)、時間が早いのでカフェオレをオーダーです^^;

樽をかたどった椅子がカワイイ。

 

窓際でくつろぎながら、サイドテーブルに置いてあったニッカ創業者竹鶴政孝氏の『ウイスキーと私』を拾い読み。

子供のころに鼻をケガして以来、匂いに敏感になったこと、いろんな幸運が重なってウイスキー醸造という生涯の仕事に出会えたことなど竹鶴氏の人となりがうかがえて興味深く、巻末にはウイスキーを愛した著名人の逸話が紹介されていて、夏目漱石から池波正太郎まで「酒をたしなむ」ことが教養の一つであった時代の豊かさが垣間見えます。

今よりずっとシンプルだった時代、一つ一つの出逢いが新鮮で、全身全霊をかけてウイスキーに打ち込んだ生涯は少しばかり羨ましいです。

大阪という土壌がまたそれを可能にしたのではないでしょうか。何でもありの自由な空気と、新しいことを面白がって手を差しのべてくれる人たちがいるから、自分の夢に躊躇なく飛び込んでいける。

明日に向かって走り出したくなるような活気ある大阪がリアルに想像できて面白かったです

コメント
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