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シラキ・2~冬芽

 トウダイグサ科シラキ属の「シラキ(白木)」。長沼公園“栃本尾根”の山道から外れた下り斜面を慎重に近づいて冬芽を観察。長さは6~7ミリで半円形の葉痕には3つの維管束痕が見える。次は葉や花を観察しよう。
 さて江戸時代の江戸三大呉服店と言えば、越後屋(現:三越)、大丸屋(現:大丸)と白木屋(しろきや)であり、白木屋は、初代大村彦太郎が慶安4年(1651年)頃に、母方の材木商から白木材木と白木屋の屋号を貰って商売を始め、寛文2年(1662年)に江戸・日本橋通りに小間物商として店を開いた。その後、呉服商として江戸や関西で広く店舗展開し、明治維新後も繁栄を続けた。しかし大正12年の関東大震災による日本橋本店全壊や昭和7年の火災で多数の死傷者を出すなどして経営が行き詰まり、その後、東急傘下に入って白木屋の名は消えた。日本橋本店の場所は、平成11年までは東急百貨店日本橋店だったが、現在は店舗面積約1万㎡の大商業施設“COREDO(コレド)日本橋”として生まれ変わっている。
 私がそんな昔の白木屋の火事を知っていたのは、広瀬正著のSF小説『マイナス・ゼロ』で、タイムマシンに乗って昭和7年に遡った主人公が、白木屋の火事で恋人を亡くすというくだりがあったため。
 ついでに蘊蓄をもうひとつ。昭和30年代のコメディ番組『てなもんや三度笠』の珍念役で人気者だった俳優の白木みのるさんの本名は柏木彰さんだが、この柏の字を白と木に分けて芸名にしていた。

『てなもんや三度笠』 作詞:香川登志緒 作曲:林伊佐緒
歌:藤田まこと 昭和37年
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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コウヤボウキ・8~総苞

 キク科コウヤボウキ属の「コウヤボウキ(高野箒)」。この界隈では小山内裏公園や長沼公園などで良く見られる。この日は打越町の打越弁財天から石橋入緑地に続く“けもの道”のようなところを走っており、その途中で見つけた。真冬だから人が通れるが、夏には草が生い茂り先がわからなくなるような道になるだろう。写真は綿毛が全て飛び散った後の総苞で直径は1.5~2センチ。
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