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オオイタビ・1~幼葉

 長池公園“やまざとひろば”付近の石垣や石段などに蔓を伸ばしている常緑の葉。花や果実を見たことが無く名前もわからず長い間素通りしていた。しかしどうも気になり公園管理者に尋ねると、これは「オオイタビ(大崖石榴)」との回答を頂いた。クワ科イチジク属のつる性常緑木本で、“イタビ”とはイヌビワのこと。東アジア南部に分布し、日本では関東南部以西の暖地に自生している。蔓から出る気根で木や岩に固着して這い登り、木質化して太いところでは2センチ近くある。沖縄で見た同じイチジク属のアコウが“締め殺しの木”と呼ばれていたが、このオオイタビはその小型版といった感じ。壁面緑化にも利用されるので、アコウのように締め付けることはないようだ。花が咲かないのが不思議だったが、イチジクと同じように陰頭花序を作るので目立たず見逃していたのかも知れない。雌雄異株で花期は5~7月。秋にイチジクのような実が成るので、次は花と果実を見てみたい。
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