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センニンソウ・5~内裏谷戸公園

 南大沢5丁目の内裏谷戸公園の藪に絡んでいる「センニンソウ(仙人草)」。キンポウゲ科センニンソウ属のつる性落葉木本で綿毛がまだたくさん残っていた。
 さて公園の丘の上にこの界隈の地質に関しての説明板があるのでその概要を記しておく。
 『現在、相模湾に注いでいる相模川は、約50万年前は東京方面へ向かって流れていたと考えられている。その証拠を残しているのがこの御殿峠レキ層で、これは多摩丘陵北西部の山頂付近に厚さ約10メートルにわたって見られ、都内におけるその分布は現在の多摩川水系域に属している。
 この地層の断面をよく観察してみると、風化が進みボロボロになった火成岩のレキが多く見られ、それに混じって変成岩や凝灰岩のレキも見られる。これらの岩レキは相模川の水源である丹沢山地の岩石に類似しており、多摩川の上流に位置する秩父山地の岩石とは明らかに異なっている。このことからこれらの岩レキが、はるか昔、古相模川の洪水によって運ばれ御殿峠レキ層を形成したと推定できる。なお御殿峠レキ層の名は八王子市鑓水の御殿峠にその模式地があることに由来している。』とある。
 先日、国際的な科学者組織“国際地質科学連合”は地質学上の時代のうち、約77万4千年~約12万9千年前の時代を『チバニアン(Chibanian=千葉時代)』と命名することを決めた。46億年の地球の歴史を表す地質時代にはジュラ紀(アルプス山脈北のジュラ山脈に因む)や白亜紀(石灰岩の地層に因む)などがあるが、これに日本の地名が付くことになる。典型的な文科系の頭の私には地球の地磁気逆転など全く理解できないが、先日の高尾山の地層などとともに、遅れ馳せながら地学も少し勉強することにしよう。
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