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アカネ・2~よこやまの道

 “よこやまの道”の路傍で蔓を伸ばしている「アカネ(茜)」。アカネ科アカネ属のつる性多年草で、果実は直径5~6ミリの液果。その名前は根が赤いことから付けられている。古くからその根を煮出して“茜染め”が行われており、その色が“茜色”と呼ばれる。
 万葉集に
  あかねさす 紫野行き
  標野(しめの)行き
  野守は見ずや 君が袖振る
(紫草の生える野を行き、狩場の縄を張った野を行きながら、私に袖を振って見せるなんて、狩場の番人が見るではありませんか。)
という歌がある。これは、額田王が大海人皇子に贈ったとされる歌で“あかねさす”は、紫、日、月、照る、昼などに掛かる枕詞になる。
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