goo

クスノキ・2~ダニ室

 クスノキ科ニッケイ属の「クスノキ(楠・樟)」。写真はその葉を拡大して撮ったものだが、葉脈の分岐点に2つの盛り上がりが見える。クスノキには防虫効果があることが古くから知られており、材や根から樟脳を作ったり家具に利用されたりしている。しかし意外なことにクスノキの葉には普通“ダニ室”と呼ばれる2種の部屋があり、大きな部屋にはコウズケカブリダニ等の捕食性のダニが棲み、小さな部屋には植食性のフシダニが棲みついている。写真の盛り上がりがその“ダニ室”で、葉裏側に出入り口がある。捕食性のダニは小さなダニ室には入れないが、小さなダニ室で増殖したフシダニが部屋から溢れ出ると、捕食性のダニがこれを捕まえる。つまりクスノキの葉の表面では、この捕食性のダニが常にパトロールしている。この捕食性のダニ室のほうを人為的に塞ぐとフシダニが増えてクスノキの葉は虫こぶだらけになるようだ。ちなみにどちらのダニも人間には無害らしい。
コメント ( 16 ) | Trackback ( 0 )

バラ・1~トゲ

 堀之内地区の住宅地で歩道に蔓を伸ばしている「バラ(薔薇)」。バラ科バラ属のつる性落葉木本で、トゲに朝日が当たり光り輝いていた。バラのトゲは樹皮が変化したもので、その存在は、小動物から身を守るためとか、トゲを他のものに引っ掛けてより高いところへ伸びていくためなど、いろいろな理由が考えられている。ちなみにサボテンのトゲは乾燥から身を守るために葉が変化したもの。
コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )