イボタノキ・1~名前解明

 植物を撮り始めて名前をずいぶん覚えた。街路樹のプレートを見ることがスタートだったが、すべての樹にプレートがついているわけではない。そこで何とかしてその名前を見つけ出す。時にはプレートの付け間違いにも遭遇。首都大学キャンパスにハナミズキのプレートをつけたコブシを発見した。これを見て大半は気づくだろうが、中にはコブシをハナミズキと思い込んでしまう人がいるかもしれない。『ハナミズキの実はグロテスクですね。』 とか。
 園芸店は名前を覚えるのに便利。時々覗いては名前を確認する。『もちろん見るだけでなく時々買います。』 本屋の立ち読みもたまにはある。『もちろん買うこともあります!!』 図鑑の欠点は、大きさがわかりにくいところ。写真が何枚かあるものはわかり易いが、1枚しかないと実際の大きさがわからない。花がそっくりで、『これが探していたものだ!』 と思っていたら、実は花の大きさが全く違っていて、別の花だったこともある。ネットが極めて有効。いろいろな方が情報提供してくれている。わざわざ本を買わなくても素人園芸には十分こと足りる。
 5月に南大沢2丁目で見つけた樹に白い小さな花。今までに見たことのない樹で、さあ困った。名前を解明するまで落ち着かない。週末に写真を撮ろうと思っていたがすっかり忘れてしまった。結局半月後ようやくデジカメを持っていってみたが、花はすでに散り始めて、かろうじて残っていた花を撮ってきた。
 まずは図鑑を1ページ目から見て、それらしい樹の見当をつける。そして今度はネットで再確認。たいていはこれで判明するが、それでも分からなければ本屋で立ち読み・・・・。ようやく「イボタノキ(水蝋の木)」にたどり着いた。
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フキタンポポ

 フクジュソウを植えてみて、その清楚な感じがとても気に入ったこともあり、今度は同じような時期に咲く「フキタンポポ(蕗蒲公英)」を買ってフクジュソウの隣に地植えした。花が開くとフクジュソウとはまた違った風情がありこれもまた良い。春の訪れを真っ先に告げるこの手の花は、心を和ませるものがある。フクジュソウは、花の後は葉を一生懸命茂らせて5月には休眠してしまうので扱いやすい。
 フキタンポポも同じような花だから、そういうものだろうと思っていた。花が終わり、予想通り葉が茂ってきたが、これがなかなかデカイ葉っぱ。庭は日本芝が目を覚まし、サクラ、ハナミズキ、ツツジと過ぎて、季節は春から夏になり、とうとうシャラが花をつけ始めたが、その根元のフキタンポポの葉はますます大きくなる。フキタンポポには申し訳ないが、葉を楽しむというような植物ではない。どうもこの一画だけが、畑の作物のような様相を呈している。なるほど、名前は “フキ + タンポポ” なのだから、花がタンポポそっくりで葉はフキそっくりなのは道理。いまさら文句をいっても仕方がないが、ここまで大きくなるとは思わなかった。フクジュソウはとうの昔に休眠しており、地上の出来事を知る由もない。いっそのことフキタンポポの葉を切り落とししまいたいのだが、ここまで我慢したのに来年花が咲かないとなると悔しい。情けない話だが、『早く葉を枯らして休眠してくれ。』 と、切に願っている。


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ダイオウグミ・1~実

 中郷公園から続く遊歩道にあるシンボルツリーのグミの樹。これは初夏にたくさんの実をつける「ダイオウグミ(大王茱萸)」で、別名「ビックリグミ(吃驚茱萸)」。グミと聞くとお菓子のグミキャンディをイメージしてしまうが、漢字の  “茱萸” の別の読み方は “シュユ” でこれは中国名。 一方キャンディのグミは “ゴム” の意味で、柔らかくガムのような飴、 “Gummi” でドイツ語。どうやら関係は無さそうだ。
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