ヒガンバナ・5~群生

 秋のお彼岸の頃に咲く「ヒガンバナ(彼岸花)」。これは首都大学キャンパスのちょっとした群生。葉は花後に伸びてくるので、ある日突然開花に驚かされる。
 さて秋分も過ぎて、いよいよ夜の長さのほうが長くなる。暑さはまだまだ続いているが、日暮れがずいぶん早くなったのを実感する。例によって七十二候もチェックしておこう。初候は “雷乃収声(カミナリスナワチコエヲオサム)” で、雷が鳴り響かなくなること。次候は “蟄虫坏戸(ムシカクレテトヲフサグ)” で、虫が土中に掘った穴をふさぐこと。末候は “水始涸(ミズハジメテカルル)” で、田畑の水を干し始める頃を言う。
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イヌタデ・4~シロマンマ

 多摩ニュータウン通りの歩道を歩いていて、アスファルトの隙間で見つけた「イヌタデ(犬蓼)」の白花。アカマンマに対してこちらは “シロマンマ”。 鮎の塩焼きに欠かせない “蓼酢” は、タデオナールという辛味成分をその葉に持つヤナギタデで作るが、このイヌタデは、ヤナギタデに比べて役に立たないという意味。また江戸時代から明治時代にかけて栽培されていたのは、単にアイとも呼ばれるタデアイ。これは言わずと知れた藍色の染料だが、イヌタデはもちろん染料にはならない。
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アレチウリ・2~雌花序

 雄花よりもずいぶん小さく直径は6~7ミリ。「アレチウリ(荒地瓜)」の雌花序は球状に咲いている。これが結実するとウリとは似ても似つかないイガイガの果実ができるが、全く役に立たない。とは言うもののこのブログにはまだ登場していないので、注目しておこう。
 さて今日は雑節の “彼岸” の入り。春分・秋分を中日とし、その前後各3日間を合わせた一週間を言う。 『暑さ寒さも彼岸まで』 だが、今日の東京はまたも30℃超えの真夏日。
 
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アレチウリ・1~雄花

 柚木街道沿いの歩道脇のフェンスに絡みついていた「アレチウリ(荒地瓜)」。ウリ科アレチウリ属のつる性一年草。北米原産の帰化植物で、窒素を好むらしく、動物の糞尿のありそうな道端で増殖している。雌雄同株異花序、つまり同じ株に雄花と雌花があるが、写真は直径15ミリほどの雄花。雄蕊が合着して太い柱状になっていて、まるで雌蕊のように見える。先端は何やらナスカの地上絵のような模様。
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アキノノゲシ・4~蘂

 残暑が厳しくクールビズがもうすぐ終わりになるのは辛いところ。3ヶ月以上ネクタイ無しの勤務に慣れてしまうと、スーツ姿にはなかなか戻りにくい。ところが秋は確実にやってきており、野にはいろいろな秋の花。これはキク科アキノノゲシ属の「アキノノゲシ(秋野芥子・秋の野罌粟)」。淡いクリーム色がなかなか魅力的で、蘂の中心がボオッと光って見える。
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カナムグラ・3~藪

 藪の中で他の植物に絡みついている「カナムグラ(鉄葎・金葎)」。クワ科カラハナソウ属のつる性一年草。ブタクサと同じく秋の花粉症の犯人で、この雄花をつついてみると黄色い花粉がポワッと舞う。茎には細かいトゲがあり、触ってみるとチクチク痛い。時々草刈りの方々がカナムグラなどの雑草と格闘している姿を見かけるが、あれもまた大変なお仕事。
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ネナシカズラ・3~再会

 この花にもう一度会いたくて、去年見つけたあたりを1ヶ月前からウロウロ。何せ定住していないのでなかなか厄介。でもやっぱり去年の場所で見つけることができた「ネナシカズラ(根無葛)」。ヒルガオ科ネナシカズラ属の一年草で、長いツルを伸ばして他の植物に絡みつき、寄生根を出して養分を吸い取る。初めのうちは根からきちんと伸びてくるが、寄生が始まると根から離れて、他の植物に覆いかぶさっている。葉の無いツルを引っ張るとすぐにちぎれてあっけない。花径は小さくわずか4~5ミリ。先端は5裂していてとても可愛らしい。
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マルバルコウ・3~残暑

 週末のウォーキングも4年以上になり、開拓したコースはいろいろ。自分では毎週コースを変えているつもりだが、たまたま開花を待っていた花などがあると毎週その道を歩くことになって、歩くコースに偏りがでる。
 この上柚木から鑓水に向かう大栗川遊歩道を歩くのは1ヶ月振り。川沿いのフェンスに絡まって迎えてくれたのはヒルガオ科サツマイモ属の「マルバルコウ(丸葉瑠紅)」。葉が羽状に裂けるルコウソウと異なり葉は丸い。残暑の日差しを浴びて元気いっぱい。
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チョウセンアサガオ

 南大沢2丁目の道端の「チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)」。近所の庭から種がこぼれてきたのか、街路樹の横に根付いている。蕾の形がとても面白いが、傘をたたんだ時の手元の形に見えないだろうか。チョウセンアサガオは、熱帯アジア原産のナス科一年草。江戸時代に中国から渡来し薬草として栽培されていた。全草に毒があり、華岡青洲が日本で初めて乳がんの手術をした時に、全身麻酔薬として使ったことで有名。
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イタドリ・11~道端

 少し赤み掛かっている「イタドリ(虎杖)」の雌花。赤い花のイタドリをベニイタドリとかメイゲツソウと呼ぶが、これは淡い赤なのでイタドリとしておこう。花被片5枚で、花が終わると外側の3枚がそう果を包んで翼状に変化していく。
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