迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

【京都沖縄京都】06・今帰仁散歩

2012年04月04日 | 旅する。

(前半もとぶ篇からつづく)

4月4日 水曜日 今帰仁篇 (後半) 

〈haru〉から歩いて505号線へと降りていく。道の向こうに青い海が見える。

 

505を少し東へ行くと、もう本部町から今帰仁村に入る。いい天気だ。

 

海の香りがする方へ、テキトーに曲がる。親泊海岸に出た。

 

浜辺を歩いてみる。

今泊集落に入った。ここもフクギが密集する古い風情を残した地区である。

505よりひとつ海沿いをいく道を歩く。いくつか橋を渡る。赤墓の標識を過ぎた。

そうこうするうちに結家に着いた。およそ1時間強、たぶん6kmくらいだと思う。ウォーキングには気持ちよい距離だが、沖縄ではこんな距離を歩くと変人扱いされる。

 

いつものようにベッドを決めて、安楽椅子に座って海を眺めていたら、ヘルパーのにゃおちゃんが「買い物大丈夫ですか?」と聞いてくれた。

ちょうど休憩時間でクルマを出すから、ということでもとぶの〈かねひで〉まで行く。にゃおちゃんは隣で給油。JAのSSは水曜日が安いのだ。

せっかくなので、この近くの天然記念物である「塩川」に行ってみる。標識は目にするし、けっこう有名だが行ったことのある人はあまりいない名所? である。

しかし行き過ぎてしまい、戻ってクルマを停め、探索。道路のすぐそばに説明板があり、小さなわき水らしきところと細い川がある。

「これだけ?」と思わず叫んだくらい、地味である。

「塩水の流れる川は世界でもこことプエルトリコの2箇所しかない」「長さ約300m、日本でもっとも短い川」「なぜ塩水が湧き出るのか不明」と、文章で書くとちょっと惹かれるが、実際のところはただの小川にしか見えない。

 

渡久地のもとぶ町営市場に行き、〈コーヒー みちくさ〉でにゃおちゃんにおごる。

「さあ、何でも好きなものを頼みなさい」と見得を切ったら、さおりさんに「まあ、300円と200円しかないけどね」と笑われた。そんなに安いけど、実においしい自家焙煎のコーヒーをいただく。私はタンザニア、にゃおちゃんはマンデリン。

ちなみに、〈みちくさ〉は朝コーヒー200円! をはじめたので、早起きのコーヒー好きはどうぞ。7時からやってるそうです。

 

結家に戻って、早めに夕食の支度にかかる。沖縄そばの焼きそば(最近こればっかり作っているような気がする)を今回は乾麺の首里そばでやってみようと思う。フリー食材にニンニクとサルサソースがあったので、それも活用する。

牛バラ肉ともやしをニンニク炒めにし、麺と絡めてトッピングにはカイワレの緑とサルサソースの赤でキメてみた。

余った時間でタッパーウェアを整理したり、ギターを調弦したり、ボクシングを見たり、キッチンで「ゆし豆腐」に悩む人たちを手伝ったり。

そしていつもの感じで夕食会。某小学校に赴任したての先生、日本を旅して7か月、明日から宮古島へ行く旅人、これから沖縄24日間の旅をするかつてリストラされた人、歯医者の卵、などなど本日も多士済々。

さらに外国人3人組がやってきた。近所の居酒屋へ行く「道を説明して!」というSOSに応えて出動したが、iPhoneでマップにピンをドロップして「near Kaneshi Elemenntary School」ですんでしまった。

その後、似顔絵描き大会で意外な才能が発見されたり、キッチンで件の外国人3人組と泡盛を飲んだり、国籍も民族も出身も居住地もアメリカ、台湾、イラン、イタリア、英国、茨城県とぐちゃぐちゃであったり、なかなか面白い夜になった。

 


【京都沖縄京都】05・飛ぶイルカたち

2012年04月04日 | 旅する。

4月4日 水曜日 もとぶ篇 (前半)

朝、フリーの食材で和風ミネストローネを作る。スパゲティにうどんスープ、ワカメなど。意外というか当然というか、なかなかうまい。

 最近のマイブームで『深夜食堂』を読む。

 

古宇利島に行くクルマに便乗して海洋博公園の北ゲート近くでおろしてもらう。すでに気温が上がっていて、子どもたちがミストと戯れていた。

 ニクちゃんが絶賛するメガマウスサメを見に行く。「総合休憩所(美ら海プラザ)」という位置づけだが、実はマニアにはたまらない標本がズラリと並んでいる(そうだ)。目的のメガマウスサメをはじめ、リュウグウノツカイやら何やらの液浸標本、マッコウクジラの骨格標本、その他いろいろ。

そしていつものようにウミガメの子どもをチェック。さすがに8か月となるとけっこう大きくなっている。

 

ちょうど11時にオキちゃん劇場の初回が始まるので見に行く。春休みで満員である。いったん座ったが、おじいちゃんに席を譲る。当方は何回も見てるしね。

 今回はジャンプ写真を撮ることに集中してみる。カメラの癖をつかめば、連写しなくてもこんな感じで撮れる。

 

 

 

イルカのショーの後は海沿いの遊歩道を歩く。浜辺の上にかけられた桟道を気持ちよく海風を受けて散歩。陸側には池に蓮の花、小さな滝、熱帯の植物群と自然に包まれていく。ここは美ら海水族館だけで帰ってしまうのはもったいない「公園」でもある。

 

〈natural cafe haru〉に行くニクちゃんに中央ゲートに寄ってもらってピックアップしてもらい、〈haru〉でソーキカレー。

 この日はお父さんと、その友人の方と沖縄美術界談義。おふたりとも沖展会員で、抽象画の大家なのだ。昨日見にいった田中一村展の図録にはお父さんの文章も収録されている。

  

 さて、ここから歩いて今帰仁へと向かう。

 

(後半今帰仁篇につづく)