4月3日 火曜日 那覇→もとぶ
屋根を叩く雨音で目が覚めた。
例によって何にも決めていないが北部には行きたい。シャワーを浴びて、ニクちゃんに電話し、結ねぇに電話して「もとぶゲストハウス1泊、結家1泊」を決める。
荷物を片付けていたら「キロ弁に行く?」と誘われたので、今日も並ぶ。豪雨と強風のために、傘がひとつおしゃかになる。沖縄の雨に傘で抵抗しようとするのが無謀なのかもしれない。
今日は生姜焼き弁当で、ご飯が炒飯であった。いろりの回りでみんなに見せびらかしながら食べる。今回の旅行は「タダ」が多い。
紅芋パウダーを探しているこうじ氏をマックスバリュに案内しがてら、沖縄県立美術館に行く。田中一村展と常設展のコンバインチケットで1040円。
田中一村は「死ぬ前に作品を作る覚悟と計画」を持って奄美にやって来た。なんと凄絶な意志であることか。
常設展では森山大道の写真を久しぶりに体系的に見る。「たしかな世界を捨てる」「写真よさようなら」あの時代の気分を思い出す。
月光荘に戻る。爆弾低気圧で飛行機が欠航しているそうだ。本土では電車が止まっている。まるで台風のような強烈な低気圧だが、沖縄ではこの程度の風速は日常的なのか、交通機関は乱れていない。那覇バスターミナルまで歩いて高速バスに乗る。
名護から65番に乗り換えてバス停山川から徒歩でもとぶゲストハウスへ。今回は初心に戻って、普通の交通手段でたどりついてみた。
そして夕食はいつものところへ。
もずく、煮魚、三枚肉をたんのうする。