迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

072・風の道。[沖縄・真夏]

2009年07月31日 | 旅する。
7月31日 金曜日 那覇→渡名喜島



散歩はつづく。



別の道を北に向かうと貯水タンクがあり、そこから西森園地という公園なのか遊歩道なのか、そんなエリアらしい。



分岐を傾斜が緩やかな方の道へ取ると、島の北端から西の海岸へ降りる道に通じていた。



とりあえずは見晴らしのいいところを目指しているので、いったん分岐に戻って急な傾斜の道を行く。



昼下がりの太陽が肌を焼く。日陰はない。持参したペットボトルのお茶が底をついた。汗がとめどなくにじみ出る。坂は階段になり、膝を高く上げて歩を運ぶ。



脈拍が上がって呼吸が苦しく乳酸がたまってエネルギーが失われていく。



…………ついに西森のピークに達し、東屋のベンチに倒れ込む。



あー、死ぬかと思った。



汗みどろのTシャツを脱いで干し、ベンチに寝たら背中を虫に咬まれた。



あ、展望がすごい。



しばらく休んで下山したら15分で貯水タンクに到達。上りも計算したら30分程度の所要時間なので、暑さ対策と水分補給さえしっかりすれば、これほどしんどい思いはしなくて済んだと思われる。



ま、甘く見たらあかん、ゆうことですか。



旧幼稚園(明日「かしきー」の「すなとり」やるところだ!)の水場でごくごく水を飲む。さりげなく平和の塔という名の慰霊碑が立っていた。



集落内へ。役場。ターミナル。自動販売機でコーヒー缶120円とアクエリアス160円を買って民宿ムラナカに帰る。



シャワーを浴びて生き返り、新しいTシャツに着替え、買ったばかりのアクエリアスをふた口で飲み干す。



少し寝たら夕食の時間(6時!)だ。ビンチョウマグロらしき刺身、魚汁、ゴーヤーと麩の野菜チャンプルー、薄めのトンカツにトマト添え、など。



テレビでニュース見たり、急にクーラーが効かなくなったり、あまりに暑くて外出したり。



フットライトに照らされた道を東西に強く流れる風が心地よい。台風になったら大変なんだろうけど。



あがり浜で星を見ようかと思うが月が明るい上に雲が出てきた。



それでも流れ星を見つけた。



飛行機が飛んでいく。



民宿の自室に帰ってみればクーラーがまた効かない。ついに廊下で風に吹かれて日記つけたり寝転んだり。



虫刺されを機に室内に戻り、4時間切れのクーラーに100円を再投入したら今度は完全復活して冷え冷え。



部屋には窓が廊下に向かってひとつしかないため、開けても風がまったく入らず、扇風機もないのでクーラーなしでは室内で熱中症になる危険がある。



以上、クーラーにこだわる言い訳です。



ホントは廊下で寝たかったんだけどね。

071・あと5島。[沖縄・真夏]

2009年07月31日 | 旅する。
7月31日 金曜日 那覇→渡名喜島



7時に起きて荷づくり。そしてシュノーケルの修理に取り掛かる。



フィルムをシュノーケルの裂け目に貼っていく。人間用なので伸縮性があり、よさげなんだが使えるのかは不明。



タクシーでとまりんに向かい基本料金の500円で着いて窓口で渡名喜島への片道切符2380円を購入。〈ほっともっと〉でビーフカレー390円を買い、とまりんの埠頭を歩いてフェリーなはに乗ったら人が溢れていた。さすが真夏。ほとんどの乗客は久米島行きだと思うが。



空席にもぐり込んで8時30分に出航し寝たりカレー食べたりしていたら、



10時45分には渡名喜島に入港して何もないターミナルに着いた。



映画《群青》の写真パネルや渡名喜島の記事掲載誌が貼られている。



これで沖縄の有人島は41島目、あと5島で全島に行ったことになるのだが、別にそれが目的ではない。



ターミナルから民宿ムラナカに歩く。おかみさんが対応してくれて202号室に投宿、さっそくシャワーを浴びて海道具を干し、2階廊下から集落の景色を眺める。



この廊下をいい風が吹き渡り、涼しくて昼寝したいほど。



役場から大音量で放送があり、明日は9時から旧幼稚園で「かしきー」の「すなとり」があるので集まりましょう、ということだ。



さっそく謎である。はてさて?



コインクーラー100円/4時間が途中停止もできるので100円投入したところ、あまりに快適で昼寝態勢に入りかける。



まだ着いたばかりなのに。



12時30分ころから集落のなかを散歩してみる。



古民家を改修したとおぼしき〈ふくぎ食堂〉にはたくさんの観光客がいて、ちょっと驚く。食堂が3軒しかない島だから、集中しても不思議はないが。



野菜チャンプルー定食600円をいただき、《群青》パンフレットをもらって散歩を再開。



集落を東のはずれまで抜けてあがり浜へ。映画の撮影に使ったという仲村家。旧小学校にある古いふくぎ並木。



蚊に刺されたので治療していたら、係員らしき人に「資料館は今日休みだけど、開けますか?」と聞かれた。明日は開館日だそうなので、明日お邪魔することに。



集落を外れて北東に向かう道の先に里うたき(遺跡)があるらしい。けっこうな上り勾配の坂を登っていくと、途中に東屋があり、あがり浜



と港にはさまれた集落全体が見渡せる。



里うたき(遺跡)に着いておまいりと見学をするが、眺望はさっきの東屋の方がきくので、戻ってしばらく休憩(つまり昼寝)してから降りる。



何もない島に着いてから、4時間が過ぎた。