ぼくのほんだな

フワフワした僕が本を中心にスキな話題だけを勝手気ままにお届けします。

ぼくのほんだな 143・・小村雪岱「雪兎」他 

2010年01月10日 | 美術・工芸
雪うさぎって作ったこと ある?雪だるま? う・さ・ぎ!雪でうさぎの形をつくってお盆にのせたりするの。目は赤いナンテンの実で 耳はユズリハや笹の葉なんかでね。だるまはだるまで楽しいけれど うさぎとは少しキャラが違うよ。雪うさぎは白い雪に赤と緑が鮮やかでおもわず手に載せて溶かしてしまいそうな愛らしさがいのち。この絵を描いたのは小村雪岱。
それって誰?それにそもそも名前がよめないぞとおっしゃいますよね。ごもっとも。雪岱(せったい)。ムツカシイのぅ。この号は泉鏡花が名付けたそうです。(直接聞いたわけでは無い)
小村雪岱は大正初期から昭和15年まで活躍した挿絵画家・装釘家・舞台装置家。見てのとおり江戸情緒を懐かしむような 愛しむような粋で清々しい空気が流れています。その描く女性のふっとしたしぐさがたまらなく美しく思えるのですが。前回紹介した「鈴木春信」に雪岱は傾倒していた(直接聞いたわけでは無い)ことがよ~っく分かる気がする。 どおおっ?




「雪兎」 版画(団扇絵) 昭和17年 (ありっ? 雪兎が見えない。手にもってるんだけど・・想像してちょ~だい。)




「雪兎裾模様」 (縮緬染) 衣装 昭和8年頃


   雪兎 一夜かぎりの 月の夢   夏館十一


「おせん」 紙本 墨絵 昭和12年


「おせん」 木版画草紙



「斧琴菊」(よきこときく)の装幀 泉鏡花著 昭和9年 昭和書房

小村雪岱の大型画集です。

 外函

  
函/表紙

「小村雪岱」 小村雪岱/著 昭和53年 定価25,000円 形象社
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