徒然なるままに、一旅客の戯言(たわごと)
*** reminiscences ***
PAXのひとりごと
since 17 JAN 2005


(since 17 AUG 2005)

お見事

 IFSD: In Flight Shut Down だったのでしょうね。『 Tower が炎を見ていた』と言うことは、Takeoff Roll のときは Both Engine Operate だったのでしょうから。

当該便の割り当てスロットは B-Runway の筈。あの短い滑走路での(『 Tower が炎を見ていた』とのことですから)離陸~上昇にかけて Power Loss があったことでしょう。

通常の離陸よりも Critical な Flight Phase を見事に乗り切りましたね。

普段から厳しい訓練をして資格維持をしているとは言え、このように何の前ぶれもなく“とっさ”のときに、粛々と Procedure をこなし、ATB するとは、流石はプロフェッショナルであります。

パイロット人生の中で、一度あるかないかのようなこのようなトラブルのときの為に、日々研鑽するとともに、“定期運送用操縦士”資格を半年毎の技量試験で更新しているからこそ、と言えましょう。

当該便の Cockpit Crew の方々、お疲れ様でございました。

また、Cabin Crew の方々も、機内の秩序を保ち、万が一の Evacuation にも備えていたことでしょう。ご苦労様でございました。

成田 (NRT) -厦門 (XMN) は、往路のブロックタイムが4時間30分、復路のブロックタイムが3時間25分。

2回着陸、乗務時間7時間55分( < 8時間30分)ですから、当該便クルーは日帰りパターン。

出発時にあんなトラブルがあったから、きょうは FLT XNCL かなっ、と思ったら Delay Set で飛ばしたのですね。青社、恐るべし。

勿論、エンジントラブルに対処したクルーは、乗務時間制限上、継続して厦門往復をすることは出来ませんから、“自宅スタンバイ”のクルーにお座敷がかかり、急遽、出頭、乗務についていると思われます。

[往路]
ANA935/01FEB NRTXMN STD:0100Z STA:0530Z BLX:04+30
は、OUT:0520Z IN:0937 BLX:04+17 で運航。

[復路]
ANA936/01FEB XMNNRT STD:0625Z STA:09:50 BLX:03+25
は、OUT:1013Z ETA:1317Z で curfew を気にしながら成田は第一ターミナルの Spot 33 へ向かっております。

当該便のお客様には4時間を超える遅延でさぞご立腹のことと思いますが、フライト・キャンセルにならず運航されたのですから、それだけでも御の字と思い、裏事情もご賢察の上、どうぞご理解下さい。

それにしても厦門での折り返し時間は僅か30分足らず。凄い!


全日空機、エンジンから炎成田空港に緊急着陸(共同通信) - goo ニュース
1日午前10時15分ごろ、成田空港を離陸した中国・アモイ行き全日空935便ボーイング767のエンジンから、炎が出ているのを管制官が確認、両翼に1基ずつあるエンジンのうち左翼のエンジンを停止、約30分後に同空港に引き返し緊急着陸した。乗客乗員は無事。誘導路上で機体をけん引する作業を行う間、滑走路が約20分閉鎖された。

2007年2月1日(木)12:05
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