風土記の丘だよりinかい

やまなしの考古博物館やmaibunCの活動のこと
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「表土はぎ」はじまりました

2009年06月12日 | maibun日記


 のどかな郊外の景色を切り裂くような、掘削用重機による土地の切り取りが・・・。
これって、何か工事でも始まるのでしょうか・・・?

 実は、これは、埋蔵文化財発掘調査作業の第一歩の「表土はぎ」
と呼ばれる作業なのです。
事前に、どれくらいの深さに、遺跡が埋蔵されているか、確認をしておき、
そうした情報に基づきながらも、慎重に「表土」の除去作業が進められていたのです。
これが始まると、調査がはじまるんだなぁ、という感じがします。



 こちらは、同じ遺跡の中で、すでに表土はぎが終わった部分であります。
もう少しすると、ここに大勢の作業員さんたちが、わがmaibunCのスタッフとともに、
遺跡の調査作業をする姿が見られますよ。
スタッフの説明では、縄文時代の住居の跡が出てくるそうで、
もうそれらしい兆候が見られるようになっていました。

 遺跡の調査が軌道に乗り、順々に住居跡などの遺構が現れてくるのですが、
頃合いを見計らって、遺跡説明会などの開催計画もあるようです。
そのときはまた、詳細情報を入手し、お伝えしたいと思います。

 ところで、どちらの写真にも、たまたま近くを通過する
送電線の鉄塔が写りこんでいますね。
これは、静岡市内にあるアルミニウム製造を手がける大手非鉄金属メーカーの
専用送電線なのであります。
山梨県内の急峻な河川を利用して、水力発電を行い、発生した電力で
アルミの原料であるボーキサイトの電気精錬を行うため、
県の南部の富士川流域に成立した水力発電所とアルミ工場とを結ぶものなのです。

 初めに言い忘れましたが、遺跡は、静岡に接する県の南部の地域にある
「原間遺跡」といいました。

(撮影: 2009.6.12 mapfan



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